2022年10月9日(日)
早朝僕たちは琵琶湖畔に居た
これからロードバイクで琵琶湖を一周する、通称『ビワイチ』を行う為だ
ロードバイクやオートバイといった二輪乗りは何かとつけて一周したがる習性があり、湖や山、半島を外周沿いに一筆書きで走って『◯◯イチ』といいがちだが、ビワイチは中部関西地方のロードバイク乗りからしたら最もメジャーな挑戦なんじゃなかろうか
今回挑戦するにあたってネット上には専用サイトまで用意されてあることを知った
びわ湖一周サイクリング−ビワイチ 輪の国びわ湖−自転車で滋賀を楽しもう!
ここからルート確認、寄り道スポット情報の確認、一周認定証のデジタル申請まで出来るので、随分便利な世の中になっていた
ともあれピエリ守山からスタート
時計回りに少し進んだ所にある『サイクリストの聖地』のモニュメントでの写真が記事の一番最初の写真だ
この日は風がとても強く、この通り琵琶湖に白波が立っている
雲も凄い速さで動いていた
『BIWAKOモニュメント』も近くにあったのでパシャリ
ただ一周するだけの場所かと思っていたら撮影スポットがいくつか用意されているようで
とにかく南側を進んでいる時は強風に苦しめられた…
向かい風は勿論、開けた場所では左右からも吹き付けて身体を揺らしてくるので序盤戦にも関わらずどんどん足を使ってしまった
途中迂回路が未舗装になってワクワク
琵琶湖一周150km近くある長旅なので、少しでもこういう要素があるととたんに冒険感が出て楽しい!
琵琶湖周辺らしい真っ平らな地形
路面もよく坂もないのでスイスイ進む、はずだったらしい…
今日は強烈な向かい風で一緒に走ったビワイチ経験者でも『過去1キツイ』と言わしめるほど
道の駅『近江母の郷』で最初の休憩
どう考えても最後まで走りきれないペースで走ってしまったので、早めにエネルギーを補給しておかないとと思い、たこ焼き400円
おっちゃんが出しているキッチンカーで、何処からともなく出てきたたこ焼きなので大丈夫かと思ったら普通に美味しかった
食べ終わった容器を返す時に裏から見たらたこ焼き器があったので何もおかしくは無かった…疑って申し訳ない…
琵琶湖東側まで走るも向かい風は収まらず
ペースを落としてゆるゆる進んだ
道の駅『湖北みずどりステーション』で昼食
この道の駅はバイクで初めて琵琶湖に来た時にもお昼ご飯を食べたことのある印象深い場所
あのときは琵琶ます丼なるものを食べたけどとても美味しかった
もはや3年以上ぶりに訪れたが、相変わらず食堂にメニューは美味しそうな物が多かった
今回は限定もののとりときのこの天丼。
若干重かったが、思えばこのときガッツリ食べたおかげで走り切れたのはあるかもしれない
東側を過ぎていよいよ北側へ差し掛かる
賤ヶ岳トンネルを避けて旧道の峠を登ると、南側に向けて琵琶湖が見渡せる
雲が多くて残念だけど、この北側から見渡す琵琶湖が凄いのは知っているので脳内補完で()
またこればいいのよ!
海津大崎に向かう途中の岸辺
こうして見ると海にしか見えない…
海津大崎付近は国道から外れているので交通量が少なく、山裾ということもあって風も無し
ロードバイクらしい軽快なスピードでゴー!
風さえなければビワイチは全周でこんな感じでハイペース走れるらしい
大通りに合流する手前で『古道具&カフェ海津』さんで休憩
人気店らしいけど運良く誰も居らず、テラス席に案内してもらえた
オーシャン、いやレイクビュー??
眼前に広がる琵琶湖と漆黒のテーブル、なんてお洒落空間
古道具という名の通り、色々な小物がぎっしりと置かれている
ガラス製品とか時計とか、『古』という名前がつくと埃っぽいイメージがありそうなものだけど、ガラス美術館のような綺麗な所だった
ここではケーキセットを注文
洋なしのタルトとフレンチプレスのコーヒー
フレンチプレスにすると追加料金だけど、珍しいなと思って頼んでみた
カップがエスプレッソサイズだったので、5、6杯分注げる。お陰で少しずつ飲めるから長居しやすいんだろうなと思った(本当にそういう意図だったのかは謎)
まあでも本当に長居したくなる所だった
琵琶湖を眺めていると遠くでヨットやっている人たちも見えるし、後から来たお客さんがカレー頼んでいてこれまたいい香りで和む
尚ここまできてようやくビワイチの折り返しで、まだ自分の足で半周して戻らなければならないので動けなくなる前にお店を出た
琵琶湖の西側と言えば湖畔にキャンプ場が沢山あったり、バイパスで車が沢山流れていたり、白髭神社の付近は土日は尋常じゃない混み方をしている
かくいう自分も六ツ矢崎浜オートキャンプ場に来たり、京都大阪からの帰りに通過したりと何度か来たことがあるエリアだ
その度にここらで渋滞に巻き込まれて良い印象が無く、自発的にビワイチしようとおもってなかったのだが、実際ロードで来て見ると関係がなく(割と疲れてヘロヘロになっている事を除けば)あっさりと琵琶湖の西側をクリアした
日が暮れて来てラストスパート
早朝から日が暮れるまでロードバイクに乗っていたのは初めてでちょっと楽しい
もう足は痛くて全然速く走れないんだけど、痛みと夕暮れとでそれだけの距離を走って来たんだって実感できる
最後の休憩は自転車ショップの『どてるし』さん
言われるがままついて来たのでよく分からないけど、ビワイチルート上にあってソフトクリームやドリンクを出してくれるのでサイクリスト御用達のお店何だろうか
僕もロードバイク含め自転車は家族経営しているような小さなところでしか買っていないので、店内にぎっしりと詰め込まれたフレームやホイール、パーツの数々と言った内装はそれこそ実家のような安心感がある
加えてどてるしさんのお店の人はとても感じの良い方たちで、思わずそこで新しい自転車が欲しくなってしまう所だった
コーヒーとかプロテイン入りミルクとか、自転車屋さんなのに魅力的なフードメニューが色々あったけど、やはりこれ、ソフトクリーム
めちゃくちゃ濃厚だったけど本当になんで自転車屋さんでこんなものが出てくるのか…
外にはジュースじゃない自販機が
中を見ると予備チューブやらテープやら自転車の消耗品と、補給食が…!!
バランスオンのminiケーキって確かロードバイクで色々旅している人が気に入っていた奴だったような?と思って買っておいた
さて琵琶湖大橋を渡ればスタート/ゴール地点までもう少し
日は落ちてしまったけど、綺麗な十三夜月が真正面に現れる
琵琶湖大橋は思ったよりもアーチになっていて、下る時にが物凄くスピードが出た
そのまま勢いよくゴール!
ビワイチ完!!
走行距離148km
経過時間は9時間44分
平均速度は23km/h
正直ロードバイクまともに乗り出して半年ちょいで、あまり乗れていないのでもっと体力的にギリギリになるかと思ったけど、(気持ちは)元気なまま完走できた!
ここ数ヶ月はローラートレーニングを習慣づけて身体づくりをしていたとはいえ、一緒に走ってくれた人が居たというのが1番大きいと思う
きっと1人ではスタートの向かい風で心折れて、もっと時間がかかっていたに違いない
誘ってもらって有り難うございました!
と、こんな感じで初めてロードバイクでビワイチを達成する経験をすることが出来た
中部地方に住んでいてロードバイク始めたら、どうしてもチラつくビワイチというイベント
バイクで走った経験から自分から進んでやろうとは思っていなかったけど、誘ってもらって経験したことで次は自分からもやってみようという気持ちになれた
それくらい楽しいものだった
ビワイチコースには自転車の走行ラインが引かれているとはいえ、所々交通量が多くて車が怖い、邪魔になってて申し訳ない感のある場所も所々あったが、差し置いても140kmをほとんどノンストップでしかも大きな登り下りも少なく、ピストンにならずに走れる場所っていうのは貴重だなと
整った路面を自分の力で軽快に走る楽しみ、ロードバイクの良さを最大限に楽しめる場所だなと思った
それにしても最近いまの職場に不満溜めまくりで転職しようかなんて考えているけど、
今回みたく趣味の友達と予定を合わせて一日中遊び呆けられるのは今の職場だからこそでもあると再認識
バイクにせよ後から始めたロードバイクにせよ、やることはある程度やったからもう『仕事を趣味に』してしまってもいいかな何て思っていたけど、こうしてビワイチが思いの外楽しかったことを思えば、面白くないことが多くても『自由時間を作りやすい』という今の職場は代え難いメリットを持っているのかも…
ううむ、悩むなあ