昨今のグラベルロード用タイヤといえば、国内メーカーであるパナレーサーの『グラベルキング』という印象がめちゃくちゃ強い
完成車を見ると大抵グラベルキングが付いてくるし、ショップに行っても大体置いてあるタイヤだ
かくいうGIOS nature carbonも完成車に付いてくるのはグラベルキングSKの38C
手に入りやすさと価格を考えると、取り敢えずグラベルキングにしておけばいいや、ということになりやすく、現に今まで『グラベルキングSK 38C』『グラベルキングSS 38C』『グラベルキングSS 42C』『グラベルキング28C』と全部グラベルキングのタイヤにしてきた
実際走りにも問題はなく、見た目もいいので良いと言えば良いのだが、世の中には他にも沢山のタイヤがある。偶には違うグラベルタイヤを試してみたく無いか、と思い立ち、今回導入してみたのが、
『Vittoria TERRENO DRY』
だ
今記事ではこのタイヤについての備忘録とする
サイズは38C。今まで使っていたグラベルキングと同じ太さ。カラーは2種類あるが、『Black/para』をチョイス。いわゆるブラウンサイド。グラベルロードはなんとなくその方がかっこいいと思う。
なぜVittoriaにしたかというと、ロードバイクのタイヤはVittoriaのコルサを使っているので、Vittoria自体が好みだから。
そして魚の鱗のような個性的なドレッドパターンが面白いなと思ったから。
Vittoriaのグラベルタイヤでノブの低いパターンは共通してこれになっている。グラベルキングのドレッドパターン見飽きてきているので、良い刺激。
グラベルキングでいうところのSSに当たるモデルだと思っている。他のモデルとしては、サイドが鱗でセンターが完全にスリックなものと、殆どMTBのようなブロックパターンのものがある。
そんなテレーノドライであるが、少し前の記事でグランフォンド熊野に参加した時にも履いていた。クリンチャーで。
走りとしてはグラベルキングSS 38Cと概ね同じ。気持ちこちらの方が柔らかく、グリップ感がある。グラベルキングが転がり抵抗が少なくてよく走るとするならば、テレーノドライはグリップ感によってよく進む、という感想。なのでグランフォンドでも走行性能に不満はなかった
気になった点は小石などを巻き込んでフレームをよく傷つけるところ
元々38Cで完成車が売られているグラベルロードで、メーカーの指定するタイヤクリアランスは42Cまであるので余裕があるはずなのだが、妙にフレームを傷つけてくれる。小石がくっつくほどにグリップ力が良いのか、グラベルキングに比べてタイヤ外径が大きめなのか、ちょっとよく分からない
そしてTLR対応なのでやってみたのだが、上手くいかなかった
ホイールは『フルクラム レーシング3DB』
シーラントはパナレーサーを使用
しかしシーラントを入れてもエア漏れが止まらない
一晩明けて空気が抜けきっているのは仕方がない。まだシーラントが全周に行き渡っていなかったのかも
次の日も抜けきっている。ダメ元で5分くらいタイヤを回して空気を入れる
翌日もまた抜けている。ならばとシーラントを追加投入。相変わらずサイドからじゅわじゅわシーラントが滲むが、滲んだところは塞がるに違いない
がしかし翌日も空気は抜けきっていた。もうダメだ…
上手くいかなかった原因として考えられるのは、
Vittoriaのタイヤとパナレーサーのシーラントが相性が悪かった
既にクリンチャーで運用しており、新品のタイヤではなかった
シーラントもボトルを開封してから2年近く経っていた
という感じで、チューブレス化のトライはこれで3回目なのだが、初回以外成功していない
さして試行回数もないのに、メーカーの指定通り新品を用意していないので上手くいかないのは当然といえば当然なのかもしれない
そんな訳で再びクリンチャー運用に戻したテレーノドライだった
TLRにして低圧運用したかったのに残念だ
悔しいのでクリンチャーだけどフロント2.5barリア3.0barで1時間ほど走ってみたが十分快適だった。リム打ちパンクは心配だが
3ヶ月ほど雨の日も含めて毎日通勤で乗り回した結果、リアは魚の鱗のドレッドが大分薄くなった
駆動側+スプロケがあるので重い+雨でも使用という悪条件もあるが、やっぱりグリップ感の分ライフはそれほど高くないのかもしれない
チューブレス化の為にタイヤを外したのでフロントタイヤと入れ替えた
余談
フロント テレーノドライ38C
リア グラベルキングSS 42C
前後でタイヤ太さを変えるのをやってみようとしたが、
同じブラウンサイドのタイヤといえど色が違いすぎて見た目が微妙だった