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2023年のGWから早くも一年近く経とうとしている
後回し後回しにしていた当時のブログ記事も、半年くらい空いてしまった
おかげでその①、その②のように当時の気持ちを事細かく説明できなくなってしまったので、今回からタイトル末尾に『備忘録』と付けさせてもらって、振り返りながらの記事にしようと思う
全てが新鮮な一人旅はいくら時が経っても忘れないように思えて、実際結構忘れてしまうらしい
何を食べた、見た、行った、体験したかは覚えていても、その時の詳しい心理描写というか、感じたありのままの事を文字に起こすには鮮度も必要だと、最近書いた『ナンバータック』に対するレビューや、年明け九州ツーリングの記事で感じた
それに半年ぶりに読み返したその②の記事からはいつにも増して当時の感情が思い出させられた
何を見てどう感じたか、自分の事だけど忘れていた事が蘇る感覚
あの形こそがこうしてブログ記事を書く上で、自分が目指す理想の形なのかなと思った
さて、前置きはこれくらいにして本編へ
淡々と説明するだけになってしまうかもだけど
知らない天井だ…
という、尊敬するブロガーさんの真似をしたいがためだけに撮った天井の写真(尊敬するブロガーさんの旅の記事はだいたい『知らない天井だ』で始まる)
撮影時間を見ると6時半。意外と早起きだ。でもよく眠れた気がする。敷布団で眠るのが久々だったけど、そのおかげで熟睡できたのかも
朝ごはんの時間まで、談話室にあった本を持ってきて読んで過ごす
『発見!あるある大辞典』てテレビ番組があった気がするけどどうだったろうか
内容は雑学本みたいなものだったけど、平成初期って感じだった
朝食。フキがある。フキ苦くて好きじゃ無いんだけど、昨日の夕食の山菜に続いてエグ味とか苦さは一切なく、むしろ美味しく感じられた。
後から味噌汁とコーヒーが運ばれてきた。
流石にコーヒーはご飯を食べ終わる頃には冷めてしまっていたけど(笑)
とても良かったお宿を後にして、『上田 道と川の駅 おとぎの里』という場所にやってきた
トイレ休憩がてら道の駅を見つけたので入ってみた、という体なのだが建物の奥に見えた広い芝生が気になった
ヘリポートもあって広い公園になっている。犬の散歩やランニングしている人もいた
開放感といい天気といい、とても気持ち良いところだった
ということで自販機でコーヒーを、お土産屋さんで焼き菓子を買ってきてピクニックタイム
そうそう、それだけじゃなく『ヒノキのフレグランスミスト』なんてものが売られていて、珍しくて買ってしまった
ここ上田市で採れたヒノキで作っているらしい
ウッド系の香り好き
焼き菓子は地元の洋菓子屋さんから卸されているもの
バラの形をしたケーキと、確か苺ジャムがたっぷりついたタルト的なもの
良い景色と美味しいお菓子を楽しんだ
上田を後にして千曲川(ちくまがわ)に沿ってひたすら北上
1時間ほど走って長野市に到着
訪れたのは『つくりたて生アイスの店 ふるフル』
長野市をただ通過するのも寂しいので、何か立ち寄りスポットがないか地図を見ていたときに偶々見つけたお店だ
『生アイス』って一体なんだろう、そう思ってやってきた
『生アイス』は氷をほとんど使用しない、取り寄せも発送もできないから『生』なのだとか。他にも『ヘーゼルナッツ』という、名前は聞くけどそれ程口にしないモノを使っているのだという。面白そうなところじゃない
住宅街に突然現れるアイスクリーム屋さん。ナビが無ければそこがアイスのお店だとはわからない。小さな小屋とテラス席がいい感じ。
せっかくなのでダブルのコーンを注文して、戴く。勿論ヘーゼルナッツ(白っぽい方)と、確か苺だったと思う
流石『生』と謳っているだけあって、とても美味しかった。コンビニやスーパーのアイスとも、そこら辺のソフトクリームとも全然違う、濃厚で、氷のシャリシャリ感のないまろやかな口当たりというか
ヘーゼルナッツの方は見た目から想像できないほどの香ばしいナッツ感で、苺のさっぱり感と合わせて無限に食べられそう。二つ目行こうかと本気で考えたけど、バイク乗ってお腹冷やして走れなくなるのも拙いので断念
代わりと言っては何だけど、お土産に焼き菓子を買った
同じくヘーゼルナッツを使ったほろほろのクッキーで、これまためちゃくちゃナッツの香ばしさで美味しかった!
長野市を後にして山に向かっていくと、ようやく交通量が減って気持ちよく走れるようになる
千曲川沿いは思ったよりも車の流れがスムーズじゃなかった
そして信濃町に入って現れる、雪を被った巨大な山!
そう!妙高山だ!ただいま!!会いたかったぜ!!!やっぱりでかくてトゲトゲしてるな!!
がらんと開けた高原にそびえるのは妙高山だけではない
手前には黒姫山も見える
この景色が好きで好きで、隙あらば訪れたくて、今日も来てしまった。
良いですね。長野県の最北で味わえるこの景色
もうあの山の向こうは新潟県だから、岐阜からは正直めちゃくちゃ遠い。けれど初めてこの信濃町に訪れて連泊をして知ってしまった魅力に取り憑かれて、ちょいちょい来ている。
さて景色を見られただけで十分満足なんだけど、小腹が空いてきた。お昼の12時だし。この後新潟に抜けて北陸から岐阜に戻ろうとしているので、帰るまではまだまだ時間がかかる。帰路に着きながら昼食を取るのが吉ではあるのだけど、新しい事したいなという欲が出た。信濃町に来るだけなら何度かやっているけど、ここでカフェに寄ったことはない。ちょっとカフェ開拓してみるかと
で、調べてみるとスノーリゾートが近いおかげか、カフェやらイタリアンやら、綺麗なお店は結構候補があった
写真を撮った近くのイタリアンを第一候補にして向かったのだけど、難儀な場所にある割に意外と車が沢山停まっている。なんならバイクが2台停まっていて、うーん、もう少し空いているところにしようと後にした
そうして訪れたのがここ、『黒姫食堂』さん
この山奥で『食堂』の名前がついているとどうしてもドライブインみたいなイメージが湧くけど、しっかりお洒落カフェだ
そのせいなのか車は一台も停まっていなかった。よしここにしよう
草木の向こうのログハウスに向かうと、看板猫…ではなく野良猫ちゃんがウッドデッキでくつろいでいた。そこにがっしゃがっしゃと、巨大なザックを背負い、オフロードブーツを履いた男が近づいたので一目散に逃げ出して行った。なんかすまん
カフェの人いわく、常連(猫)さんで、お昼にはよくご飯を食べに来るらしい
案内された店内、めちゃくちゃ良い
薪ストーブに観葉植物、小物と、楽しいとか好きがぎゅっとつまった空間。見ていて飽きない感じ
ご飯を待っていたら、先程のヌッコが通過して行った
内装で既に満足感高い良いカフェ。それなのに独り占めできちゃってラッキーだった!
確かおにぎりランチプレートだったような気がする…
スープ、山菜の天ぷら、サラダ、小鉢はドリアみたいなやつ、山菜の横のがんもみたいなやつはハンバーグだったかな
昨日泊まった民宿に引き続いて山菜が出てきたけど、本当にでかい。そして美味い。岐阜で出てくる山菜そばの感じとは全然違うね。
料理にこだわっているようで、『こうしてみたんです』みたいな話をきいた。
デザートは別腹、別料金です。関係ない。カフェには投資するのだ!
というわけでチーズケーキとアイスコーヒー。
うまい!文句なし!最高!
ご飯の味も、お店の居心地も最高だった。来て良かった。
しかし家から300km近く離れたところのカフェ開拓して、役に立つのかは謎である(笑)
でもまた行きたいな、黒姫食堂
そして信濃町を後に
トドメの北上をして、日本海にぶち当たる。
今朝出た民宿から南に進んでいれば、今頃家に帰っていたんじゃなかろうか
バイク乗りはアホなので、往路と復路別にするためにわざわざ新潟経由で長野から帰りたがるのだ。知らんけど
またこんな所(新潟)まで来ちゃったなぁと感慨に耽りながら日本海沿いに西進
富山県に入るとようやく『帰ってきた』感が出てくる。それでもまだ200km以上あるんですけども
入善町の海岸沿いも遮るものがない気持ちのいい景色が広がっていて、風車がぽつんと立っている場所がお気に入り
こんなことをしていますが現在16時。GWは大分日が長くなっているとはいえ、これで夜走り確定ですね
コメットさんと一緒に嬬恋パノラマラインを走る為に家を出たはずなのに、もう随分遠い記憶に感じる。
ついでに民泊、ついでに新潟寄り道で、結局1人でたっぷり楽しんどるやないかい、という
何にせよ、濃厚な2日間だった
最近長期休暇のロングツーリングは何日も泊まって走って、時間の分だけ色々なものを見て体験してきているけど、2日しかないから中身が薄いとか、物足りないとか、そういう事は無いんだなと思った
こうしてブログに纏めるまで物凄く遅くなってしまったけど、これにて2023年GWのツーリング、完です