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2022年11月3日(木)
昨日の夜の天気予報では、新潟県は日本海から寒気が流れ込む影響で午後から雨が降ると言っていた
なので正直朝からどんよりかと思っていたが、幸運なことに青空が見えた朝だった
前の日に買っておいたおにぎりを食べてチェックアウト
時間は7時半頃。ついついダラダラしてしまって9時チェックアウトとかが多いので、今回はちょい早
屋根のない駐車場に置いたバイクはベタベタになっていた
フロントマスクもこの通り
この感じ懐かしいな、キャンプとか行くと朝こんな感じになりがちだよね
北陸とはいえまだ凍り付かないだけありがたい
冬が近いことを感じさせるツンとした空気と、夏の照りつけるような朝日とは違うクリアでほんのり暖かみのある日差しを感じながら準備を整えた
昨晩給油せずにホテル着いてそのままだったのでまず近くのスタンドで給油をした
すると突然スマホが鳴り響き、街のスピーカーからアラートが鳴り始めた!!
『緊急速報 ミサイル発射』
給油してたら鳴りましたよ…
— RCもり (@Mori10735676) 2022年11月3日
そういえば日本海側だから対象地域やったなって pic.twitter.com/Pu7XzijVsh
岐阜では鳴ったことが無かったので初めて聴いて結構焦った
とはいえパニクってガソリンぶちまける訳にも行かないので冷静に、迅速にノズルを戻したけど、周りのひとが動じてる感じはなくて、ああ慣れってこういう事なのか…と思った
一概に何とも言えないのだけど、最近そういうのが多いから日本海側に行くのはそれなりに覚悟していかないとかもなぁと
とまぁ初っ端びっくりする事はあったけど、その後通過していったという放送もあり(実は見失ってたらしいが)
燕市の田園地帯を行く。恐ろしく広大な田園地帯だ
さらに海に向かって進むとなんだか立派な山が見えた
雲を被っているし、シルエットも綺麗だ。あとで調べてみると弥彦山という火山だったらしい。納得
遮るもののない一直線の道路。富山とか石川にももこういう所あったよなぁと思いつつ、やはり海の方から雲が流れてきているようにも見えて天気予報は嘘じゃなさそうだと思う
その弥彦山に近づくと田園から果樹園に景色が変わってくる
最初の目的地はワイナリーなのだが、確かにありそうな雰囲気だ
『カーブドッチワイナリー』
ここは同じSMCR乗りのフォロワーさんが行ったツイートを見て、自分も行きたいと思っていた場所
ワインどころかアルコール全般得意じゃ無いんだけど、一緒に出てくるバゲット、ソーセージ、ピクルス等々美味しそうで是非食べてみたかった
ワインとソーセージが食べられるレストラン、パンとコーヒーが楽しめるカフェ、ショップではお酒好きの友達のためにシロップでも買えないかと思っていたのだが、残念ながら今は営業時間外
昨日もう少し早く事が進んでいれば、ホテルチェックイン前に来るつもりだったし、今日も昼からの天気が悪くなる予定でなければもう少し時間をずらしてここで食事することもできたのだが、どうにも間が悪かった
仕方ないのでまた来るとしよう
やっぱり遠かったけど、雰囲気は本当に良さげだから今度こそ食べに来たいなぁ
取り敢えず新潟で寄ろうと思っていたのはカーブドッチで最後
あまり経験のないラウンドアバウト式交差点が現れて
出る方向間違えたので住宅街に舵切って元の道へ(Uターン面倒くさかった)
国道402『日本海夕日ライン』
右手にはさっきのワイナリー絡みだろうか広大な果樹園が広がっていた
真っ直ぐで適度なアップダウン、信号はないという事でかロードバイクの集団が走っていた
わかる、走ったら多分気持ちええ
暫く走ると防風林が無くなって真横に日本海側現れる
淡路島ばりに海が近くてびっくりする
更に進むと『五十嵐浜』というのか大きな海水浴場の隣を通過する
みた事はないけど砂丘じみた砂山が道路の真横にあらわれてこれまたびっくり
ツーリングマップルにも書いてあるが、砂浜側の路肩にはその砂が結構溜まっていて危なそうだった
『新潟みなとトンネル』
突然の海底トンネルだった
国道が街中を通っていたので嫌がって海沿いのなもなき道を走っていたら着いた
バイクで海底トンネルはなんだかちょっと怖いね
確か下関から九州に渡る時、高速だと橋だけど、原付はトンネルを潜るんじゃ無かったっけかな
きっとそれよりは短いはずだけど、トンネル最下層のなんとも言えない圧は苦手意識を感じた
『阿賀野川』の河口にかかる『松浜橋』
から少し行くと『新潟競馬場』がある。あちこちに『JRA』と書かれている
岐阜の『笠松競馬場』しか見た事なかったけど、新潟はやたらでかくて駐車場が1とか2と3とか沢山あって、駐車場と建物で中が全く見えなかった
更にその近くにあるのが『道の駅豊栄』
ここからまた海岸沿いに出るが、暫く道の駅がなさそうなので休憩がてら寄ってみた
敷地内に唐突に『道の駅発祥の地』という碑を発見
北海道に次いで道の駅の多い岐阜県民としては道の駅に関する項目については無視できない
確かに発祥の地については聞いたこと無かったけど、ここ新潟がそうだったのか…
現地には詳しく書かれていなかったので後で調べると、『日本で初めて一般道に設置されたパーキングエリア(が後に道の駅となった)。諸説あるうちのひとつがここ』との事だった
なんとなく愛知県の東三河の山ん中にありそうな名前をしている(豊根村、東栄町とか)
ので『とよえい』と読んでしまうが『とよさか』と読むようだ
先程の新潟競馬場が近いからか、売店には競馬コーナーがありぬいぐるみやワッペン、扇子等々、現実の競走馬の馬名入りグッズが沢山あった
意外というかきっちり住み分けているのか、ウマ娘関係のものは一切無かった
この道の駅では久々にバイクを数台見かけたが、新潟と山形のナンバーだけで、自分のようにロンツーで来ていたり関東の人がサクッと来ているような感じは無かった
とはいえ山形ナンバーが現れたという事は東北もいよいよかと思いつつ再出発する
道の駅を出て国道113号に乗ると再び日本海のすぐ横を走ることになる
今朝の果樹園横やビーチの真横とはまた変わって背の高い防風林の中を走っていく
途中風車が立ち並ぶエリアがあった
防風林があってはっきりと見えることは少ないが、道路からそれほど遠くないところに設置してある
ちょいちょい脇道があり、風車まで行けそうな感じもあったが車の流れがあったのと、ぼちのち茂った道だったのでやめておく
何度か林を抜けたタイミングで突然大仏が現れた
ツーリングマップルに乗っていなかったはずだしあまり触れない方がいい系の奴だろうか
とは言え大仏があるのは『西方の湯』という温泉地で、親鸞の名前があったのできっとそうなんだろう
更に進むと海側の林がまばらになってきて、再び綺麗な日本海が見えてくる
新潟の海岸沿い、とても距離は長いのだが景色に変化があってとても楽しい
特に新潟県の真ん中越えた辺りからは信号や交通量もぐっと減りつつ、福井石川富山とは景色も変わってきてとてもいい感じ
暫く進むと『胎内市』という北海道にもありそうな地名の場所に着いた(稚内あたりと混同した)
海を見渡せる駐車場
車やバイクがちらほら
トイレと自販機がある
コーヒーでも買って海を見ながら一服してくださいといわんばかりの
しかもこんな場所にありながら缶コーヒー130円でべらぼうに高くない!
なんていい場所なんでしょう!
今まで通ってきた国道のすぐ脇にあり、海も目の前
展望台もある
展望台からは防風林に入っていく道路と、今まで取ってきたであろう海岸が見える
紹介が遅くなったけど『はまなすの丘』というところ
ツーリングマップルにも乗っていたけどまさかこんなに気持ちのいい場所だとは思わなかった
名前の通り時期であればはまなすが咲き誇るそうな
防風林の間から見え隠れしていた風車がこちらからはよく見える
当然ながら反対を向けば更に北に向けて海岸は続く
そろそろ山形は見えているんだろうか…
一度道路が内陸方面に向かうと、これまた随分と開けた光景が広がっていた
正面に見える山々の存在感が『北の方に来た』感がある
しかしながら天気予報の通り雲行きが怪しい。山の方はもう降り出しているのかも
この左手に見える柵は北海道でも見た雪対策のやつだ!
きっと豪雪地帯に入っているんだろう
再び海沿いへ
またしても風景が変わり、防風林がなくなって、まるで半島の周遊路のように小さな漁村が点々と現れた
道路脇の海に突き出した場所で一枚
とても気持ちの良い景色
ちょっと海から雲が流れて来ているのが分かるけど、まだ大丈夫。山側ほどどんよりはしていない
このあたりからは『粟島』という離島が見えるそうで、流れてくる雲の向こうにシルエットを捉える事ができた
粟島はもう雨が降っていそうな感じだ
『道の駅笹川流れ』に到着
この辺りからの数10kmの海岸線を『笹川流れ』と呼ぶそうで、景観の良い所らしい
新潟県を走る国道345、笹川流れ
— RCもり (@Mori10735676) 2022年11月10日
トンネルを抜ける度に変わる景色
色々な奇岩や岩山、切り通しが現れて面白い
映像じゃ分かりにくいけどかなり大きくて、越前岬や和歌山の荒船海岸よりも圧倒される
しかも10km近く続いて楽しめる pic.twitter.com/jLL7PexMXa
『桑川駅』という鉄道の駅とも合体したダブル駅仕様
ここに至るまで線路も海岸を併走していたのだけど、バイクより景色眺めるのに集中できるし乗ってみたいなと思った
一階のお土産屋さんを眺め、コーヒーショップはコーヒーのみの提供なのを確認、二階に上がるとレストランがあって混雑もしていなさそうだ
そして何より手書きで貼ってあった『ブリカツ丼』が気になってしまった
一番奥の席は線路、道路、海が見える欲張り仕様
人の少ない店内。テレビではヒルナンデスがやっていて日常を感じつつも、どこか田舎を感じてしまう。良き
ブリカツ丼 1700円
人参昆布お新香の酢の物と、もずくの入った白味噌汁がついてくる
さりげなく海沿いっぽくていい。そしてここらはもう完全に白味噌なんだな
ブリカツは圧倒の4枚。ソースカツよろしくタレが染みているが、付いてきたわさびマヨネーズで味変も可能!
わさびマヨネーズつけた方が特に好きだった!タレでも十分美味いけど倍美味しくなる!
中のブリ自体も肉厚で臭みもなくすんごく美味しい!選んで大正解だった!!
ありがとう新潟、最後に素晴らしい食事をさせてくれて
ありがとう新潟、海岸沿いの道、想像以上にポテンシャル高かった、また走りに来たい
そしてついに、昨日今日と合わせてほぼ1日かけて縦断した新潟が終わり
東北地方の入り口、山形県との県境へようやく到達した!
記念のスタンプが押せる木箱が設置してあった
説明いわく集落の中に県境があるのは珍しいとの事
本当に住宅街にポツンとあるので、大河超えて県を跨いだとか峠越えて県越えたとかそれに比べると地味かもしれないけど、
岐阜県から遥か500km以上離れた東北地方への入り口ということで大人気なくはしゃいで写真を撮った
時刻は13時
予報では15時ぐらいから雨の予報の新潟、山形で、実際大分暗くなってきた
山形県入りして程なく『道の駅あつみ』へ
ここも数台の地元ライダーが居た。そう思う程度には走っている時にバイクを見ない
しかしながら不思議な縁もあるものでTwitterのフォロワーさんと会っていたらしい(あとでその方からメッセージを貰った)
カワサキのバイクだったのでフォロワーさんじゃないだろうと思っていたら、KTM車と両方持っている方だった
この道の駅の売店は面白い形をしていた
裏手には芝生とそのまま海に出られるようになっていた
中で気になったのがこの娘。『燈の守り人』『海と灯台プロジェクト』とうとう書かれている
東方っぽいなぁと思いつつ何かのイメージキャラクターかなと思っていたが
調べてみると『灯台の擬人化』だったっぽい
しかも声優がめちゃくちゃ豪華だった!
それにしても今までいくつか灯台に行った事はあるが擬人化やってるなんて知らなかったぞ…
さて道の駅を出たら次はもう宿に目的を定めて走っていく
青看板に秋田まで144kmの表示。山形入ったばかりなのに気が早いな!
そして海を離れると恐らく庄内平野に入ったのだと思われ、新潟北部を越える勢いで視界が開ける
北海道よりは真っ直ぐではないけど、北海道ばりに先が見えないくらい平地が続いていてビル街とかそういうものも見えない。そしてバイパスの信号の間隔がとんでもなく離れている
車やバイクは快適に走れるが、自転車で街から出るのは(物理的な距離がありすぎて)大変そうだなと思った
どんどん雲行きが怪しくなって時間のない所ではあったけど、1ヶ所寄りたい場所があった
『ショウナイホテル スイデンテラス』
ここは旅行雑誌るるぶの山形に載っていたお洒落なホテル
名前の通り水田に囲まれていて、水の張られた時期だとまるで浮かんでいるかのような外観、内装も綺麗でリゾートのようで、ビジホとかよりは流石にお高いけどそこまで高級ホテルでもないのでいつか泊まりたいと思っていた場所
実際今回も山形に来るに当たって選択肢の一つではあったのだが、一人で泊まる場所でも無いなと思って諦めたんだった
でも取り敢えず場所だけ確認したくてきてみた次第
思ったよりも街中に唐突に存在していた(広大な田園地帯にドーンとあると思っていた)が、街からのアクセスは良いとも言える
14時過ぎ
いよいよ天気がヤバイ。目視できる範囲で景色が霞み出してはいるが、今日の宿も目と鼻の先まで来た
『道の駅庄内みかわ』
この裏手に今日の宿がある。15時前とめちゃくちゃ早いが雨が降る前に宿に着いたも同然となった
雨の予報さえなければクラゲ博物館のある『加茂水族館』、そのまま北上して鳥海山を見て再度鶴岡へ戻ってくるというプランだったのだが、カッパ着るのも、雨の中走るのも大変なので…
今日の宿は温泉もあるので時間も潰せるだろうと思って
とはいえ本来17時チェックインにしているので。15時くらいまで道の駅で時間を潰して電話をかけてみようと思った
するとついに雨雲到達
想像より土砂降りの雨が降り出してしまった…
田園の向こうが真っ白で見えない
ヘルメットをバイクに掛けたままだったのでびしょ濡れになってしまったが、想定通り雨が降る中走ることになる羽目だけは回避できた
一応雨の切間がありそうなのでそれまで待ってから裏の宿に移動することとした
道の駅にはつけ麺と餃子を売っている自販機があったが、調理が必要だったため諦め
雨が弱まったので裏の宿に移動
の前に庄内平野を少しみたいと思って寄り道
良さげなダートを見つけてちょっと走ってみた
この後も山形は広大な平野に広大な田園が広がり、その間の道は綺麗なダートが多くて楽しかった
山形に来るまでも果てしなかったけど、この先の庄内平野も果てしないなと感慨に耽る図
先程通り過ぎた真っ黒な雨雲が見える
とはいえ安心は出来ないから遊んでいないで早く宿に向かわないと
南北方向は本当にどこまで行けるんだってくらい真っ直ぐに続いている
晴れていたら鳥海山も見えるんだろうか
今日の宿『田田の宿』
道の駅の隣にあってリーズナブルなお値段で泊まれる。今日は素泊まり3900円
隣の温泉施設は中でも繋がっており、宿泊者は無料で利用可能
宿自体にも大浴場があり、事前情報には無かったけど洗濯機と乾燥機も(一台しかないけど)借りれたみたい
(無いと思って近くのランドリーまで歩いて行ったんだが…)
今日のお部屋
シングルベッド
十分なフリースペースもある
」
十分綺麗だ!なんてコスパのいい宿!
バイクは屋根のある自転車置き場を貸してもらった
ちょっとお尻が出るけど野晒しより遥かに良い
一階のみの平屋で、中庭を囲うように長い廊下で繋がっている館内
さてチェックインも終えて一息ついていると窓に雨粒が叩きつけられる音がし始めた。早めに着いておいて良かった
ニュースを見ると現在地の鶴岡に向けて続々と雨雲が流れ込んできていた。今晩はそうとう荒れるらしい。
素泊まりだったが思ったよりも荒天で今から外へ食べにいく気にはなれなかったので夕飯を注文した
17時までだったら当日予約も受け付けていたので、そういう意味でもチェックインを早めて正解だった
食事処に入るとドリンクメニューを渡されたので、何となくジンジャーハイボールを注文
お酒は苦手だけど偶にこうして旅先で飲むのも一興だろうと思って
ご飯は田田御膳1500円
お腹が空いていたのでペロッと食べてしまった
郷土料理っぽいものもいくつかあって美味しくて良かったのだが若干量が物足りず…
お酒を普段全く飲まない人が空きっ腹にハイボールを流し込んだ結果
悪酔いしてグロッキーになりました…
超久々に吐きたい気持ちになった
途中でもうヤバイと思って烏龍茶を追加注文して、売店でお菓子とコーラ買ってなんとかしようと思ったんだけど、結果的コーラでとどめ刺されて1時間くらい部屋で突っ伏することになった
俺は(旅先で二度と)アルコールを辞めるぞジョジョー!と思ったとかなんとか
東北ツーリングは続く
続き
https://bluemily-forest.hatenadiary.jp/entry/2022/11/24/235112
今記事の様子を動画にしました
よければどうぞ
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