未来のデイリーライフ

ツーリングの備忘録をメインに、自転車や日常の事も書きます

明けまして九州ツーリング その1

2024年1月4日(木)

新しい年がやってきた

今年はどんな年になるだろう

去年はバイクに乗る頻度は落ちていたが、泊まりのツーリングには4回くらい行っている

引き続き、積極的に何処へ行こうアレがしたいというのは無いのだけれど、タイミングとか気分とかで出かけられたらいいなと思っている

 

で、早速気が向いた訳だ

本当は年越しをフェリー上で過ごせたら、なんて考えていたのだけど、流石に思い立ったのが遅くて満席で予約はとれず

されどフェリー乗りたいと思ってしまったから、いつからなら空席だろうと見ていくと、三が日が終われば空席があるでは無いか!

安く福岡に行ける名門大洋フェリーは、大阪発しか空席がなかったので帰りの船は高いけどさんふらわあで予約した

あとはなんとなく九州でやりたい事を決めて宿を取り、準備は完了だ

 

そうそう、今回は変わった(?)試みとして使い捨てカメラを用意した

きっかけは昨年読んだ、著ふかわりょうさんの『スマホを置いて旅したら』

f:id:yu11ta03milky:20240114165111j:image

この中でふかわりょうさんは、スマホは家に置いて、写真を使い捨てカメラで撮っていた。スマホカメラやデジカメは何枚でも写真が撮れるから、撮ることが目的になってしまう。そうならないように撮れる枚数に限りのあるフィルムカメラを持っていっていた。ごもっともである。僕も食べたものから建物の外装、全体図、寄り図となんでも撮ってしまう。最早撮影は趣味ではあるが、それのせいでカメラ越しにしか景色を見ていなかったり、撮っただけでそこの空気を感じずに立ち去ってしまうような事が全く無いとは言えなかった。だから僕も真似してみよう、今回の5日間の旅程でフィルム分しかカメラで写真が撮れない状況にして、これまで以上にツーリングを楽しめないだろうか!と考えた

 

とはいえ、せっかくの旅行を縛りプレイにしてしまうのも違う気がする。だからふかわりょうさんは使い捨てカメラ1つ、27枚の写真だけで完結させていたけれど、僕は使い捨てカメラ2つ、54枚の『カメラを使った写真』が撮れるようにしていく。いつも持っていくミラーレスカメラは持っていかない。

そしてスマホでも写真は撮ってもいい事にする。それは後でブログを書くのにフィルムカメラの写真だけで成り立たせられるか不安だったというのもあるし、先程言ったように『撮る』事自体が最早趣味だからだ。残したいと思った瞬間、撮っておきたいと思った気持ちを我慢するのは違うと思って

 

結果的に、使い捨てカメラ2つで撮れた写真だけで、ブログは書けそうだった

いつものように1から100まで僕が見てきたことを伝えようとすると、スマホで撮った写真も欲しい所だけど、せっかく新しい試みをしたのだ、ブログも使い捨てカメラで撮った写真だけで伝えてみようじゃ無いか

という訳で今回の記事は、フィルム写真40数枚と共に振り返ることにする

 

前置きが長くなってしまったけど、本編はここからだ

 

改めて1月4日の10時半ごろ、浜松市にいた。九州行きのフェリーは大阪から出るし、岐阜からは反対方向だ

何故こんな所に居るかといえば、バイク神社とも呼ばれている、『大歳神社』に立ち寄る為だ

この写真は使い捨てカメラで撮った記念すべき1枚目。大歳神社の駐車場で撮ったもの

f:id:yu11ta03milky:20240114171203j:image

写真中央ののぼりの向こうに、鳥居と神社の本殿がある。鳥居の近くにも駐車スペースがあるのだけど、今日はいっぱいで少し離れたこちらの駐車スペースになった。

去年の同じ1月4日にも僕はここに訪れている。バイクに乗って初詣をするのに、バイク神社ほど丁度いい場所もない。ここで買えるバイク用のお守りを買って、その年のツーリングの安全を祈願するのだ。今年も同じ日にと思っていたが、思い立った九州ツーリングと被ってしまった。前の日に行っておこうかと思ったけど、三が日はぐうたらしすぎて朝起きられず、帰ってきてから行こうかとも思った。が、九州行きのフェリーが出るのは夜だ。大阪までは半日で着く。なら、浜松寄ってから行くかと。

 

去年のお守りを境内に祀られてあるフレームに結んで、今年の分のお守りと達磨を購入させていただく。達磨に付いてくるライダーみくじは『小吉』だった。元旦に引いたおみくじは末吉だったから、今年は絶好調ではないのかも。ライダーみくじには『水難にちゅうい』とあった。何日もかけてツーリングする都合上、雨の中を走ることはこれかもあると思うだけに、少々気が引き締まる思い。今日乗るフェリーも実は水関係なのではと思わなくも無い。何もありませんように…

 

さて目的は達したのでこれより浜松から大阪へと大移動だ。

静岡を脱して愛知県に入り、休憩に立ち寄ったのが道の駅幸田。バイクが4、5台、うち2台くらいは僕と同じくロングツーリングなのか荷物が纏まっていた。

入り口には門松が飾られていて、まだお正月気分。

f:id:yu11ta03milky:20240114173212j:image

以前この道の駅に立ち寄った時に、きのこ農家のキッチンカーが来ていて、天ぷらやピザをだしていた。天ぷらを食べたのだけど期待通りの美味しさで、また食べたいなぁなんて考えつつ今日も来てみたが、年始だからか姿はなかった。お昼を食べておらず、かといってまだレストランは順番待ち。五目ごはんとか、地域の弁当とかが売店に無いかと思って覗くも、この道の駅には在らず。しょっぱいものが食べたかったけど、何も食べないよりかはと思ってミニクロワッサンが10個くらい入った袋を買って食べた。近くのパン屋さんから卸しているパンだったと思うけど、想像以上に美味しかった。バター感が強くて美味しい。

 

幸田を後にし、名古屋港を越えるために高速道路へ。伊勢湾岸自動車道から東名阪自動車道名阪国道に繋がり、大阪に向けてひた走った。

名阪国道で大阪港に向かう時に大概立ち寄る伊賀ドライブインを今回はスルーして、隣の道の駅伊賀へ寄ってみた。

これはそのときの写真。
f:id:yu11ta03milky:20240114173216j:image

二輪駐車スペースに停めてあるだけのなんて事はない写真。限られた枚数しか撮れない中で、無駄な1枚なのでは?という自問自答があった。それに対する回答は、『いつもこういう写真を撮っているから』。

確かに今回はいつもと違う試みとして、ミラーレスを置いて使い捨てカメラを持ってきているけど、何もかもスタイルを変える必要はないと思った。ミラーレスが使い捨てカメラに変わったというシンプルな考えでいいのかなと。だから道の駅について、とりあえずだけどバイクの写真を撮る。ミラーレスは今日はないから、代わりに持ってきた使い捨てカメラで撮った。

 

この道の駅伊賀ではコンビニでばくだんおにぎりを買って食べた。クロワッサンも美味かったけど、おやつ感があったのでここらで『飯』を入れとくかと

 

真冬の名阪国道、寒くないはずはなく、ちょくちょく天気雨を感じながら進んでいく。1番積雪凍結の可能性がある針テラス近辺を越えて、終点の天理へ。西名阪道に移って大阪南港を目指す。途中、バイクのガソリンランプが想定より大分早く付いてヒヤヒヤしながら高速を進んだ。寒さによる燃費低下もあるけど、SMCRはチェーンの交換時期が迫っている。張っても張ってもすぐたるんたるんになるレベルで、流石に今回自分でもある程度引っ張ってきたが、やっぱり限界近いかな…

 

たどり着いた大阪南港で給油すると300km走ったが1L残しで、乗り手の不安は他所にSMCRの調子は悪くなかった模様

時間はまだまだあるので名門大洋フェリーの乗り場ではなく、さんふらわあの乗り場の方へ向かった。さんふらわあの乗り場にはアジア太平洋トレードセンターATC)という大きなビルがあり、飲食店やショッピングモールになっている。時間を潰すことができるのだ。そして

 

僕の大好きな景色がみられる

f:id:yu11ta03milky:20240114175818j:image

何度もフェリーで九州に旅立っているけど、何度見てもこの景色が好き。スマホ撮って、ミラーレスで撮って、今日はついにフィルムカメラ(使い捨てカメラ)で撮れた。

ATCのテラスから、停泊するフェリーと夕陽を眺めながら感慨に耽る。好きな時間

使い捨てカメラは暗いと写らないと聞いていたけど、これはセーフみたい。逆光も綺麗に撮れるパターンと全然なパターンがあるみたいだけど、今回は偶々綺麗に撮れていた

そういえば冬にこの景色を見るのは初めてだ

早いので去年の3月。基本は夏か秋に九州ツーリングへ行っているから、夏の夕暮れを見ている。

冬は空気が澄んで空が綺麗というけれど、見慣れたこの景色もいつもの数割増で綺麗に見えた

 

今日のフェリーは19時50分出航の名門大洋フェリー。停泊するフェリーの向こうに陽が沈むのを見送ってもまだ時間がある。なので先にATC内のお店で夕食を取る事にした。

使い捨てカメラで初めて、屋内での写真を撮った。屋内ではフラッシュをと説明にあるので、少々周りの目を気にしつつフラッシュ
f:id:yu11ta03milky:20240114175822j:image

ATC内に気に入っているカフェがあって、そこでカレーを頼んだ。僕は夕食として食べているけど、本来はランチからアフタヌーンくらいの提供を想定していると思う。なんせ頼んだのは17時だけど、カフェの営業時間は18時までだからだ。お店の人には申し訳ないと思いつつも、広い店内、ほかのお客さんもまばらで居心地がいい。珈琲だけでなくフードメニューも注文を受けてからキッチンで作ってくれるのもあってか凄く美味しい。だからこのお店で食べたくて頼んでしまった。

お昼がクロワッサンとおにぎりで誤魔化していたので、しゃんとした献立が食べられて満足した

 

食べ終わって再び外に出ると完全に夜になっていて、テラスはライトアップされていた。使い捨てカメラの夜間撮影能力がしっかり分からないけど、うまく写っていればラッキーくらいの気持ちでシャッターを切った
f:id:yu11ta03milky:20240114175830j:image

海に向かって突き出たテラスに光の道ができているが、フラッシュ焚いてもあんまり写らなかった。さらに奥では未だ停泊中のさんふらわあのフェリーの灯火が点灯して綺麗なのだが、それに関しては全く写っていない…。

写真は撮れないのだけど、夜景は広がっている。真冬なので大阪といえどとても寒い。けれどこうして真冬に出掛けていなければ、澄んだ夜景を見ることも叶わない。ミラーレスを持ってきていたら沢山写真を撮って満足していただろうけど、持ってきていない分、いつもよりぼうっと夜景を楽しめた気がする

 

出航90分前になった。さんふらわあのフェリー乗り場から5分くらい離れた名門大洋フェリーの乗り場に移動する

もう何回もフェリーを利用しているけど、乗船前のちょっと緊張するのは変わらない。

乗り場に着くと毎回、停泊しているフェリーをバックにバイクの写真を撮るので、フラッシュを焚いてシャッターを切った
f:id:yu11ta03milky:20240114175826j:image

ほとんど写らなかった。バイクの待機場所は屋根の下だったので、それは写っている。フラッシュを焚いても、それがフェリーの船体に当たって返ってくるまでにシャッターは切られてしまうから、日が暮れた後に広角的な写真は無理があるのかも

乗船までの間に、バイクは10数台になった。夏や秋は2列3列くらいになるまでバイクが並ぶので、今日は物凄く少ない。やっぱり年始からバイクで九州ツーリングする人は少ないみたい。少ない所か僕しか居ないまである。ナンバーを見ると九州ナンバーが殆ど。あとは大阪ナンバーだけど荷物がボディバッグ1つとか、大きくないシートバッグひとつしか積んでいないような状態。帰省するような人ばかりなのだろう。

 

バイクの乗船が終わって、荷物をベッドに置いて、僕はいつものように展望デッキに上がる。まだ船は動きだしていないけど、真冬の展望デッキは冷たい風が吹いていた。

フェリーに乗船したら、他の客さんが上がってきてウロウロする前に展望デッキから船の煙突の写真を撮るのを恒例にしている。家や汽車とは比べ物にならない大きさ、立派な角の煙突が、ど真ん中にそびえ立っている。これを見ると、あぁ、フェリー乗ったな。船旅が始まるんだなという気持ちになる。

だから今日も真っ先に展望デッキでシャッターを切った
f:id:yu11ta03milky:20240114175814j:image

辛うじて写った。けれど現像を頼んだ写真屋さんは写ってない判定なようで、プリントはされなかった写真だ。写真を遠目に見た上で、何を撮ったか分かっている僕だからこそ見えてくるだけで、何も知らない人には何が写ってるのかさっぱりだとは思う

 

19時50分

大阪南港をフェリーが出航した

何度目かの九州ツーリングがはじまる

去年の初春に鹿児島へフェリーで行って帰ってきた時、次はもう誰かと一緒に乗りたいと思った。フェリーで何処かにいく楽しみを誰かと共有したいと思ったから。それもあって去年は婚活した。

それからおよそ1年、結局また1人でフェリーに乗っている。

意外と寂しいとかはなくて、普通に明日からの九州を楽しみにしていた。