バイクの遊び方というのは沢山あって、それぞれに適した装備がある
ロングツーリング向きの装備
サーキットを走るための装備
オフロード走行用の装備
僕はロングツーリングが基本なので、ロングツーリングを快適に安全に行うための装備は充実させて来たし、去年はツナギを買ったのでサーキットを走るための装備も整った
残りのオフロード装備だけど、一口にオフロードといっても実際には細かく分けることができる
林道を走るのか、クローズドコースを走るのか
（絶対では無いが）無理をしなければツーリングの装備でもそんなに痛い思いをしなくて済む林道走行に対して、コースを走るとなるとサーキットのように相応の装備が必要になってくるのかなと個人的には思っていたので、今回必要になりそうなので『オフロードの装備』というのを買い揃えることにした
まずはヘルメットから
今使っているのはSHOEIのHORNET ADV NAVIGATE
廃盤になってしまったWhite/BLACKのグラフィックモデル。おかわりしたかっただけにもう買えないのが残念で仕方がない
シールド付きのオフロードヘルメットで、ガチガチのオフロードモデルというよりはアドベンチャーモデル
ゴーグルがつけられて、口元もフルフェイスより大きく空いているのでオフロード走行の運動量にある程度耐えられつつ、シールドと滑らかなシルエットで高速走行の風の抵抗を減らしてロングツーリングの消耗を抑えることができる
モタードを買ってロングツーリングをしつつ、ちょっとオフも走りたい自分にピッタリのヘルメット
これがもうそろそろ買い替え時だったというのもある
更にオフロードに特化させるために同じくSHOEIのVFX-WRかなぁと思っていたところ、バイク屋さんから『ゴッドブリンク』という日本のメーカーが出しているマッドジャンパーというオフロードヘルメットがオススメだよと言われ、調べたところ長久手にお店があったので現物を見てくることに
交通量が多くてお店に行くのはなかなか骨が折れたけれど、苦労の甲斐はあったと思う
マッドジャンパーはVFX-WRより軽量でありながらお値段が半分近いという奇跡みたいなメット
おまけにお店前になんとなくオフ車が停まってるなぁくらいの気持ちで入店したら、お店の人のバイクでレースも出ている（レースはレース用バイクがある）そうで、ツーリングからレースまで実用されているというお墨が付いていた！
という事で迷いなく購入
迷ったのはカラー
今までもこれからも白系のメットが良いので、白の単色か、BLACK/GLAY（に赤とオレンジの差し色があるグラフィックモデル）か悩んでいたのだけれど、単色は最終手段で、良いな思ったグラフィックモデルの方は1番人気の売れ行きだそう
そう聞くと『人と被りたくない』という性分が出て来てしまう。そうでなかったら最初からKTMのバイクなんて選んでいないからね…
しかし派手すぎる…
最後まで悩んだ末に『だが被りたくない、人が選ばない方を選ぶ』といって選ばれたのがこちら
ORANGE/BLUEのグラフィックモデル
あまりにも派手なグラフィックだ…
正直間違えた感もある
が、オフロードならそれもありなのかもしれない
実際に1時間ほどオンロードを走って来た感想を
まずはやはり軽さが凄い。初めて手にした時もびっくりするほどの軽さだったけれど、いざ被って走り出してみても頭がスーッとバイクに追従していくような、被ってないようなとまではオーバーかもしれないけど、重量感を感じさせない。なんなら本当に頭守れる強度があるのか心配なレベル。でもちゃんと規格は通ってるので少なくとも大丈夫なはず
そして軽いと風に弱そうなものだけど、意外と弱くない。オフロード向け、つまりオンロードより低速域で使われる想定ならば尚のこと空力は犠牲になってそうな印象だったけど、普通にツーリングペースで走っても風の抵抗をほとんど感じない。バイザーの向きを調節できるのでさらに低減できる仕組みになっているそうだけど、買ったままで十分な空力だった。空力に関しては元々使っているHORNET ADVこそツアラー（高速道路などを長時間走行する）想定で作られており、マッドジャンパーの方が劣ると思っていたのだけど、負けてないどころか勝っているんじゃないかと思う。特にバイパスの合流など速度が乗った状態で横を向いた時にHORNET ADVは横風をもろに受け止める感覚なのだけど、マッドジャンパーは横を向けても風をいなしてくれて首がブレない感じがして凄いと思った
一長一短なのは口元の広いスペース。メーカーさんもここには力を入れていて宣伝もしているように、空気の入りが良くとても快適。ジェットヘルメットを被っているかのような口元の快適さ。転けたら顎削るんじゃないかと心配になるレベル。故に寒い時期はきっと口元が冷えてキンキンになりそうだ（これは販売店の方も言っていた）。そしてインカムのマイクを取り付けても風切り音を拾いまくって会話相手はかなり聞き取りづらくなるんじゃないかという心配が。これはまだ試していないから実際のところはわからないけど、走っていて絶えず口元に風が入ってくる感覚があるので、そこにマイクをつけても風の音を拾うような気がする
そして軽さ、風通しの良さ、シールド不可によるトレードオフになるのが、防音性能かなと思った。結構風切り音がやかましい。HORNET ADVでもシールドを上げてゴーグルつけて走るとそれなりに風切り音が増すのだけど、そこはやはり長時間走る事を想定されてか根本的に風切り音が耳に届きにくくなっていると思う。騒音というのは意外とストレスで、平気だよと思っても長時間聞き続けていると意外と身体は消耗している。それが考えられているのはやはりHORNET ADVの方。マッドジャンパーの印象は、これで半日以上高速乗ってロンツーはめちゃくちゃ疲れそう、いつもよりバイクがうるさく感じるというもの。アイドリングの音がいつもより大きく聞こえる一方で、走り出すと風切り音が大きくてエンジンの回転数がいつもより聞き取りづらく、（逆に）高回転にしても気にならなくなっちゃう。
ファーストインプレはこんな感じ
やはりオフロード特化のヘルメットで、高速で走り続ける事に対する快適性よりも、中低速で激しく走る時の快適性に振られているのを実感した
因みゴーグルも新調して、SWANSになった
ずっとDFGのメガネ対応ゴーグルにゴールドミラーレンズを入れて使っていたのだけど、経年劣化なのかレンズ表面のコーティングが剥がれたかのようにボコボコになって視界が悪くなって来ていた。同じものを再購入するつもりだったけれど、時が経ってDFGのゴーグルはメガネ非対応になっていた
故に今回はメガネ対応モデルで1番安上がりだったSWANSのMX-797を購入
レンズはクリアベースのシャドーミラー
見やすいけど割と中が見えるのでもうちょいミラーが濃いとよかったかなぁと思いつつ、実際にオフロードを高速で走ったらクリアで良かった…となる事を期待したい
そして残りの装備はダートフリークさんで揃える
まずモトクロスジャージ上下
専用品という事で中々良いお値段するのだけれど、最近ユーザーの敷居を下げるために手に取りやすい値段ものを出してくれていた
ゴーグルでお世話になったDFGのジャージは派手すぎないデザインと必要十分な機能性を持ちつつ、有名ブランドの半値くらいで買える
勿論それ狙いで向かったのだけど、アウトレットコーナー覗くとそれこそFOXとかアルパインスターズという有名ブランドが半値になっている物もあった
憧れのFOXジャージがDFGの安いジャージと同じ値段で買えるじゃーんと思ってサイズの合うものを探し出した
（因みにダートフリークさんは写真SNSに上げて良いよと試着室に書かれている）
コレがいいな、というのをいくつか決めてからお店の人に声をかけてプロテクター含めてサイズ合わせを教えてもらう
と、残念ながらアウトレットで良いなと思っていたモデルのサイズよりひとつ大きいものでないとプロテクターを入れた時にパツパツになってしまった
その適正サイズでアウトレットに良いものは…見つからず
当初の通りDFGの手に取りやすい値段のジャージ上下を購入させてもらった
続いてプロテクター
本格的なオフロード走行をするならば、転倒してバイクに挟まれた時に膝が駄目な方向に曲がる事を防ぐ『ニーブレース』というのが推奨されるらしい
ただし最低でも7万〜という事前情報で、気が引けるお値段だ
とはいえ初心者こそ対策は万全にしておくべきと個人的に思う
初心者は転けて当然ならば転けても最低限大丈夫に近づけるような装備をしておくのは当然かと思う。とはいえ高いのだけど…
なので覚悟はしていった。7万払う覚悟を
そうしたらまさかの4万のやつがあった。最近出たらしい。一気に心が軽くなった（言うて4万。ヘルメットやインカムが買える）
あとはネックブレースだがこれもハードタイプは4、5万〜ということで、首は確かに守らないとヤバいとは思いつつも、6千円のソフトタイプを購入
上半身のプロテクターに関しては、痛いのは嫌なので肩、胸、背中、肘のフルアーマーのつもりだが、今ツーリングで使っているHYODのインナープロテクターがそうなので、一旦それで様子をみようと思い、オフロード用のものを買うのは辞めておいた。
ブーツも今使っているガエルネのＧミッドランドが未舗装路も走る事を想定したアドベンチャーブーツということで、取り敢えずは新調はしないことに
そうして完成した駆け出しオフローダーこちら
いかにもオフロードやってますみたいな憧れの姿がそこに…
なかった！
なんだろう、思ったのと違う…
派手さが足りない？やっぱりブーツがちゃんとオフロードブーツじゃないから？それともバイクがあくまでオフ車ではないから？
いや、根本的にファッションセンスか…？
どうやらファッションオフローダーへの道はすごく遠いらしい…
でも意外とこのオフロード装備、オンロードを走っても苦ではなかった
ジャージは通気性が高いからもう山間部を走るのには寒すぎるかと思いきやそうでもなかったし、ヘルメットの快適さは先に述べた通り
ニーブレースで膝が固定されているけど、逆にステップに体重かける時のアシストになってお尻を浮かせやすい
快適さは良い
だが見た目が納得いかない…そんな感じだった
ところで急にオフロードの装備を揃えたのは何でかって？
なんでだろうね
