2024年10月5日(土)
KTM 150EXC 2023年モデル納車されました!

公道を走れる2ストロークエンジンのオフロードレーサーで、排気量150cc、車重は乾燥重量で100kgを下回る
KTMというメーカーを象徴する派手なオレンジ色の外装で、車格はかなり大柄で迫力がある
そんなバイク
20代最後の買い物ってやつ、しちゃいました
これにより6年間所有していたHONDAのCB125Rとはお別れすることにした

このブログでもいくつか記事を書いたけれど、軽さ、燃費の良さ、デザインの良さで凄く好きなバイクで、南は長崎北は新潟まで、125ccという小排気量ながら大冒険をさせてくれた。
正直最初はこのバイクだけは動かなくなる最後のときまで面倒見ようと思っていたのだけど、今の状況に甘えて3台のバイクを所有するのか、SMCRかCB125Rか手放すならどちらかを考えた時に、SMCRを手放す事を選べなかった。
という事で150EXCと入れ替えることにした
今まで楽しませてくれてありがとう
この150EXCを買おうと思ったきっかけはいくつかある
そのうちのひとつに仕事の忙しさで鬱憤がそこそこ溜まっていることがあったけど、
納車予定日の今週はこれを楽しみに頑張ったのでついにやってきた土曜日はウキウキでバイク屋さんに向かった
かれこれ8年前、初めてのバイクとしてKTM RC390を購入させてもらってから、今日、5台目のバイクを購入させてもらったBIKE SHOP TRYさん
オフロードバイクが得意なお店だけど、KTMのオフロードバイクはレーサーで高いし縁はないかな、とずっと思っていたけど、ついに買う日が来るとは
急に150EXCを買おうと思ったきっかけの一つは、2023年モデル(発売は2022年)がかれこれ2年お店の隅にずっといて、今年ついに手の届く額になったと思ったからだ
さて、そんなこんなであっさり受け取った2stのオフロードレーサー150EXCをおっかなびっくり走らせて1時間半ほど
交通量極小な場所まで来て、一度バイクを停めてみた
KTMの2stオフロードレーサーが走るところは鈴蘭高原でのオフロードレースで見たことがあったし、自分で購入するにあたってYouTubeで動画を見たり、ネットの記事を見たりして勉強してきた
だから初めて乗ってみた感想はやはり
- 2stうるさい!住宅街を走るのは迷惑そうだしインカムの会話も聞き取りにくそう
- 2stのパワーバンドというやつに入るとすごい加速をする。150EXCはギアにもよるけど50〜60kmでパワーバンドにはいるからか、街乗りで車の流れに乗って60kmで巡航するのがむずかしい
- オフロードを効率的に走るためのギア比だから、ドライブ側が小さくリアのスプロケットが大きい(MTBと同じ)。つまりエンジンの回転数が上がって唸っても、バイクはそれ程前に進まない。結果最初に述べたように音だけデカくて実際出てるのは60kmみたいな状況では走らされる
と、いう感じで『レーサーで街乗り、ツーリングなんて面白くない』は確かにその通りだと思った
想像していた通りだけど、いざ乗ってみて想像通り乗りにくかった。なんなら想像以上だったかも
けれどカッコいいんだよな、これが

SMCR乗り出してから決定的になったとも言える、オフロードバイクへの憧れ
細いながらも大柄な車体に、大きなタイヤ、ブロックのタイヤ
それは舗装路を走るには不向きなバイクではあるけれど、その力強い見た目は未知への憧れ、冒険感を呼び覚ますというか、男のロマン?
それがついに自分のものになったのだから、ワクワクが止まらない!
とはいえ本当に普通には走りにくい。道の駅金山まで来て一服
普段SMCRで気持ちよく走っている道も、鋭い加減速でガクガクしてしまう150EXCではものすごく遠く感じる道のりだった
もっともっと距離を走りたいと思っていたけど、いつも以上に休憩しながらじゃないと距離を走るのは厳しそうだ
と、ここで偶然にもお知り合いの池戸メンさんと合流。いい時間だったので一緒にお昼ご飯を食べることに
150EXCで走るのは思った以上に疲れたし、ここらで美味い珈琲でも飲んで引き返そうかな…
でも2stのやかましい音でカフェに乗り付けるのも気が引けるな…
と思って入るか悩んでいた、近くの喫茶店『みち草』さんへ
ナポリタンとアイスコーヒーをいただく!どっちも美味しい!
池戸メンさんには納車祝いと言ってご馳走になってしまった
ごちそうさまでした🙏
正直『150EXC納車されました!』と知り合いに早く自慢したい気持ちもあったので、偶々出くわして(?)ご飯食べながら話が出来て嬉しかった
その後池戸メンさんとは別れて、岩屋ダムへ向かい、写真を沢山撮った

天気が怪しかったけど、雨が降らなくてよかった
サイドショット
一目で2stバイクと分かる特徴のひとつ、チャンバーと呼ばれる極太パイプの部分
バイク乗り出してすぐの頃は、ここだけ妙に太くてアンバランスなのカッコ悪くない?と思っていたのが懐かしい
フロントマスク
RC390、690SMCR、と乗ってきたけど、実は顔がオレンジのバイクは初
マフラー。うるさい
ハンドル周り

黒い弁当箱みたいな奴はハンドルに胸を強打することを防ぐためのもの
本当はハンドルブレースつけて筒状のやつが付けたかったんだけど、アルミハンドガードと両立できないので諦めた


前記事で紹介した派手なオレンジ色のオフヘルも、オレンジ主張の激しいEXCとなら相性抜群な気がする!
足付きチェック

新しいバイク、持ってないバイクに乗るとやりたくなっちゃうマイブームみたいなものなので、自撮りをお許しください
スタンドを払って両足をつけようとしてもつま先しか付かない、いわゆる両足バレリーナという状態
150EXCのシート高は960mm。パワーパーツのローシートで20mmくらい下がっており、後ろのサスペンションも1番体重が軽い人向けの設定にしてもらっている
僕のステータスは身長166の体重59です
せっかくなのでSMCRとの比較画像を作ったのがこちら

SMCRのシート高は890mmだけど、写真で比較すると差があるようには見えない
これがいわゆる『オフ車はサスペンションが沈むから(シート高が高くても)平気』というやつ
なんだかんだこの足つきでSMCRを4年乗っていると『慣れ』というものも出てくるし、比較した場合150EXCの方が圧倒的に軽いので、SMCRより脚付の不安感は少ないと思った
岩屋ダムを後にして、慣らし運転を引き続けつつ、せっかくのオフ車なので未舗装を走るために山の方へと向かう

人気の無い急勾配の峠を登ると少しだけ見晴らしが良い
平坦道はスロットルを開けているとどんどん回転が上がってしまって、戻したり開けたりを強いられてしんどい気持ちが大きいけれど、峠の登りは重力に引っ張られる分いい感じに回転数がせめぎ合って走りやすかった
開けても回りすぎない、回転数が急激に変化せずに一定に近い形で走ることができる
そして車重が軽いというのもポイントで、さっきは重力に引っ張られるという表現をしたけれど、実際はほとんどそれを感じさせないくらい、バイク自体がスイスイ登っていく。車重の大きさをエンジンパワーで引っ張っていく大型バイクの登りとは違った感覚。
ロードバイクもやっているので登りは軽さが正義とはよくいうけど、エンジンがついていても登りにおいて軽さは正義だとよく分かった
なんてことは言いつつもやはりレーサーのピーキーなエンジンを公道で操るのは疲れる。峠を越えた先の道の駅で休憩
休憩が多いからかいつも走っている道を走りながらも時間の進みが早くて、そういう意味でも長距離走には向かないと感じる
うーん、オフ車で旅、してみたかったのだが
荒れた舗装の細道なら、オフロードではなくてもマイペースで走れて楽しいと感じられる
ただしウェットで落ち葉だらけの道はブロックタイヤの天敵でもある
前に本で、オフロード(車)走行のコーナリングはオンロードよりも更に曲がる前に減速、向きを変え立ち上がった時に加速というのを読んだ
足場が悪い中オンロードバイクのように車体を傾けると滑るので、バンクを最小限に。曲がりながら足を出すのも、バンクさせすぎないようにしているのだ、と見た気がして真似して走ってみる
これが意外と楽しい。エンデューロタイヤで舗装路の濡れたつづらをやるもんじゃ無いと自制しながら楽しんだ(本当に自制してたのだろうか)
して、知っている林道に辿り着いたものの、もう日も暮れだしていたし、やっぱり疲れちゃっていた
何度でも書くけど、レーサーで公道を走るのって本当に大変だった
250の方が排気量多くて公道も全然走れると見たけど、逆に排気量が少なくて回転数の上がりやすい150が走りにくいのは納得できる。回転数が上がるほど、少しの回転数の変化でスピードが変わってしまう。だからギクシャクした走りになりやすい
加えてよく分からないのが市販の125ccのように高回転回しっぱなしフルスロットルで走るのがいいのか、6速まで用意されているからそれ使ってトコトコ走っていいのか
トコトコつまり低回転で走ると2stのバイクは被ったり詰まったりするのだと言われている
それが怖くて6速でトコトコ走ることはできるんだけど、気が引けて使わずにギクシャクしながら乗ってる
こればかりはネットに大量にかかれた見ず知らずの人の意見を魔に受けるか、バイク屋さんを始め見知った有識者の方達の声を信じるか、今後僕の150EXCがどうなるか実際に体験していくしかなさそう
ともあれ疲れたしオフロード走行用に買った電動ポンプも今日はひとまず置いてきているので、林道の触りだけやった
立派なブロックタイヤを履いているけど、空気圧下げないとSMCRで走るのとあんまり変わらないんだなと思った次第
最後の休憩
めちゃくちゃ疲れたなあと思いつつも、こんなにツーリングしにくいバイクは初めてで、こんな味付けの乗り物があるんだという驚きで、なんとも言えない充実感だった
そして何より150EXCはカッコいい。派手で、厳つくて、レーサーであるという、所有感も満たしてくれる肩書がある
満足にツーリングできなくたって、もしオフロード走行やらなくたって、家に置いといて休日眺めながら珈琲飲めるだけでも楽しめるんじゃ無いかと思うくらい
そう、圧倒的に『趣味』の乗り物
それが150EXCだった
帰宅して走行距離ODOは213kmになっていた
バイクに慣れてくると、納車日に500km走るとか(CB125R)、納車後、最初のツーリングで慣らし終わらせましたとか(690SMCR)、やりがちなので今日も300kmくらい走るつもりだったけど、ちょっと足りなかった
でもこのバイクレーサーなので距離じゃなくて時間でメンテサイクルを管理していて、5Hまでは慣らし運転で終わったらオイル交換なんだけど、普通に5H近く走ってしまった。
充分走りすぎだったらしい
オマケに今日で2回給油したから、次かその次に同じくらいのツーリングしたらおそらく2stオイルが半分くらいになって補充を考えないといけない
うーん、手間とお金のかかる子!
納車日の話はこんな感じ
そんな訳でKTMの2stオフロードレーサー、150EXCを購入したお話

めげずにツーリングするのか、やはりオフロード走行に集中させるのか、モタード化してツーリング適正をあげたりサーキット走行をするという選択肢もある
色々な遊び方の広がりが期待できる新たな一歩
どう楽しんでいこうかな!?