俺…この鹿児島ツーリングが終わったら転職するんだ
…
そう思っていたが、無事帰って思ったのは、
『よし、婚活するか』
だった
2023年2月23日(木)
寒い日だった。まだ2月、冬だといえばその通りなので寒いのも仕方ない。
しかし前の週は大分春の暖かさがやってきていたし、曇りだと言っていた予報が外れて朝から雨が降っているのはちょっと納得いかない
ただ予報では明日の鹿児島県、どころか全国的に雨予報という事で雨の中走る覚悟はしていた。
フェリーに濡れたカッパを持ち込む事になるのは面倒だけど、明日着るか今日から着るかはささいな問題だ
前回、前々回の九州ツーリングでは岐阜から大阪までの区間で高速道路を利用したが、今回は久しぶりにオール下道で向かった
大阪ー志布志間のフェリー代金が大阪ー新門司間の代金より大分割高なので、高速代はケチろうと思って
のんびり半日かけて走ると、大阪に着く頃には雨が止んでくれた
大阪府に入り、郊外の堤防を走っていると大阪着いたなぁと感じる
予想より大分早く着いたので、恐らく今日乗るであろうフェリーを見ながら昼ごはんにカレーを食べた。
ATC内にあるgoo-noteさんで、咲洲カレーのトッピング全部載せ
ほぼノンストップで走ってきたからお腹が空いてたのだ!
窓側の席で正面にフェリーが泊まっているのが見える
店内には『自由に弾いて良い』ピアノが置いてあって、丁度何方かが演奏していた
ピアノの生演奏は本当に久々に聴いたけど、とても良いモノだな
ご飯の後は乗船受付開始であろう16時までぶらぶらした
春にフェリー乗るのは初めてな気がする
春の港、冬の澄んだ空と春の暖かい風が合わさってとても気持ちがいい
鹿児島行きのフェリーなので豪華客船のさんふらわ
名門大洋フェリーよりひとまわりくらい大きく見える
手前が別府行き
奥が志布志行きだ
ATC内をウロウロしていたら『カフェと工務店』というところでパンケーキを発見
鹿児島行く前から色々食べ過ぎではと罪悪感湧くのだが、パンケーキ食べたくなっちゃったんだ、仕方ない。あと空いていたし
何もしてないで食べるには少し多かったけどとても美味しかった
何よりオープンキッチンみたいな感じで、席の後ろでじゅうじゅうとパンケーキ焼いてる音が聞こえてきたのが良かった
出航予定時刻2時間前の16時、出航手続きをするためにターミナル向かった
今回めちゃくちゃ早く着いたので、試しに13時半頃に乗り場に向かってみたのだけど案の定案内の人は居なかった(ターミナルは覗いていない)
早くて何時間前から受付やっているんだろうなぁ
手続きを終えて待っていると、車列に派手な車が続々と入ってきた
『MAVIC』こいつはロードバイクのホイールメーカーの車じゃないか!
正直アニメの弱虫ペダルでしか見たことのないようなでっかいメーカーロゴのついたサポートカーがそこら中に停められていく
MAVIC以外にもシマノやブリヂストン等派手な車が沢山だった。他にもバンの中にはロードバイクが沢山乗っていたし、そのまま乗船するらしきロードバイクも何台か集まっていた
バイクでツーリングしている時には交わることのないと思っていたロードバイクの世界が奇妙な所で合流した瞬間だった
やはりロードバイクとバイクは両方嗜む人が多いのか、ロードバイクチームの人に声を掛けられたりした
KTMの690を知っているとはよほどの通ですな
聞くところによると鹿児島でレースがあるそう
鹿児島まで行くのは大変だろうけど、ロードバイク積んでフェリー乗って鹿児島までレース遠征だなんてちょっと楽しそうだなと思った
さて乗船し、今日の部屋に向かう
今回の客室は『プライベートベッド』という等級
シングルとツーリストの間で、ベッドだけのシングルルームみたいな所(水道、デスクが無い小部屋)
中々に狭いが、床にリュックは下ろせるし、バイクの大きなブーツを着脱するのにも問題ないスペース
天井も高いので下を脱ぎ履きするのにも苦労がなくて良い
テレビも付いている
そんな小部屋がツーリストのように相部屋で並んでいた。各部屋内鍵はあるが外鍵はないという感じ。相部屋自体はカードキーで入れる
この等級名門大洋フェリーには無いのだけど、痒い所に手が届く感じだったから実装して欲しい
基本的に二段ベッドのツーリストで満足してたけど、何より立ち上がれる天井の高さが良かった
二段ベッドだと立ち上がれないから、下のインナープロテクターとライディングパンツ着脱がいつも手間だったのだ
さんふらわフェリー内の探索
食堂前のロビー
各階階段横のスペース
航海中行き来できるのは5階から7階までの3層
ネット上でおもちゃにされているイメージのみゃくみゃく様を見つけた
『マスク外したくなったらデッキへ!』
基本デッキにいる私勝ち確ですね
そしてお気に入りの煙突横
SHIMANOカーが並んでいる
冬の終わりかけの夕日、淡い感じ
先程までいたATC
アジア太平洋トレードセンターの略だそう
マシニングセンターのツールチェンジでは無い
望遠レンズで地平線を覗くと、オレンジに染まる海を渡る船が見えた。エモい
隣の港からひと足先にフェリーが出港した
あれはいつも乗る門司港行きの船じゃないか!
彼もまたオレンジの海に消えていった
かっこいいな
17時半ごろ、太陽が雲に沈んだ
本当は日の入りまでもう少し時間があるけど、これでしばらくお天道様とはお別れだろう。明日は雨だ
18時、船が出た
これより遥か彼方鹿児島県へと向かう
正直突発だった
本当はもう少し後でも良いかなと思っていたし、日にちもいつもより1日少ない
飛行機で北海道に遊びに行こうかなと思っていたけど、結局行動できなかった
現状を変えようと思って年明けからやった事があったけど、結論が出せなかった
行き詰まったけど取り敢えず何かするのだ
そう思って鹿児島行きのフェリーを予約した
『20代のうちに一度は知覧に行け』
最近読んだ本に書いてあったから行ってみようじゃないか
『人生が変わる』なんて半信半疑だけど、本当に変わるなら儲けもん
それに鹿児島はまだ全然回れていない場所だ、丁度良い
いざ、2023年最初のロングツーリング開始!!