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前回はこちら↑
早いもので記事にしている東北ツーリングから一年経過した
いや更新遅すぎる、今更書くの?みたいなところはないでも無いけれど、
自分のことをアウトプットする機会は自分で作らないとやって来ないとは言うので、
ブログ書き、やっていこうと思う
2023年8月14日(日)
朝6時ごろ
ちょっと早めにホテルを後にする
今日は青森まで100km以上走ると言うのもあるし、道中色々寄るために早めの行動を、という意味もある
やはり、と言うべきかバイク乗りは皆そういう意識をもっているからか、ホテルの玄関には僕のSMCRだけでなくもう一台のバイク、トリシティが泊まっていて、オーナーのお兄さんがいそいそ準備をしていた
挨拶でもすれば良かったけれど、当時眠かったからかお互い言葉なく別れて、僕は近くの農道まで走って来た
秋田県の大潟という所は、地図に書かれていたコメントのように『すごい風景』が広がっていた
何処までも続く広大な農地と砂利の一本道
楽しみにしていた景色だったので、早速三脚を立てて沢山写真を撮った
そんな砂利路を進むと唐突に塔が現れる
この大潟の景色を味わうために立てておいた目標のひとつ『経緯度交会点表示塔』と呼ばれる
地図の言葉をそのまま借りると、
『旧測地系での北緯40度線と東経140度線の交会点。緯度経度の下一桁がどちらも0の交会点は日本ではここだけ』
とのこと。詳しいことはともかく、珍しい場所がたまたま近くにあって、そこを目指して来てみたら、大潟の絶景スポットだったというお話
大潟を後にしてコンビニで朝食を取る
次の目的地は風車を見ながらフラットダートが走れそうな『能代海岸』
青看板に『青森』の名前が出て来たけれど、『150km』も先らしい。先は長い。青森は遠い。3日と2泊かけてようやくここまで来た
かくしてそれとなく脇道から能代海岸と目視できた風車の方へ進んできたのだけど、進めなさそうな雰囲気が…
看板とロープで立ち入りが禁止されていた…。残念…ツーリングマップルだと通行止めとは書いてなかったのだけど
2018年のツーリングマップルだから情報が古いか、そもそも風車の真下に行けることって珍しいので、先へ進めないのは当然とも思えるし
風車の胴に貼られた顔からは、『勝手に入んなよ?見てんだからな?』『入れるわけないだろ間抜け』というような言い知れない不気味さを感じた
ただそんなことは思いつつも、封鎖されていない道は続いており、引き返そうか、いやいけそうだしな、と分岐を超えて突き進むうちに林を抜けて海岸に出て来た
風車の真下には行けなかったけれど、それらが一望できるところへやって来れたらしい。ラッキー!
これは想定外の絶景。探検してみるもんだ!
とても気持ちがいいので暫く写真を撮ったり空を眺めたりした
夏満喫してるな!
能代を後にして海岸を直走ると、海の反対側、右手の山々が深さを増してくる
国道101号大間越街道
ただいま、青森県。北海道ツーリングで津軽海峡を越えるために訪れた、2年ぶりだね。今度こそ、『青森』を楽しみにきたよ
早速白神山地の看板に従い奥地へと入っていってみる
白神山地といえば世界遺産、地図をみても車で入って行けるところなんて殆どなくて一面に山岳地帯が広がっている。唯一通り抜けられる県道28号がダートとなっており、それも40kmを超える長さだからオフロード好きなら一度は通ってみたい場所。ただ最近は知名度が上がってダートにも関わらず交通量が増えて危ないとかそんな印象
なので今回は通り抜けるつもりはなく、どんな雰囲気なのか味わってみようと足を伸ばしたのだが、早速狭い山道を結構な車が走っている。近くには高速道路もなく、アクセスは良く無いと思うのだけどわざわざこんな難儀な場所に訪れる人は少なく無いらしい
案内所か道の駅的なものがあればそこでチラッと見て帰るかと思って進むも、現れたのは有料駐車場。バイクもしっかり有料なようだったけど、車の出入りが激しく、歩行者の往来もあるカオス。これは碌なことならないと見てUターン
思ったよりも静かじゃ無い場所だったなぁと思いながら白神山地は後にした
暑さにやられてコンビニでちょっと休憩
岐阜よりマシだけど、一昔前の『北の方は夏でも涼しい』は存在しないんだと思わされる暑さ
この辺りは『イカ』が有名だそうで地図に載っているお店に行こうと思ったけれど、時間的に混み合うことが予想されたので11時には『海の駅ふかうら 深浦まるごと市場』のレストランで海鮮ランチを頂くことに。イカは無かったけど、マグロ、サーモン、鯛の三食丼に舌鼓打った
更に海岸沿いを進むとエモい駅を発見した
日本海側はこういう駅が多いからずるい
駅舎の窓越しに見える海と空の色
時刻表を見ると1日5本しか走ってない超ローカル線のようだ
待合室
ホームに出て左側
こちらは右側
綺麗な空だ
このローカル線乗ってみたいなあ
写真立てにとても綺麗なイラストが飾ってあった
バイク旅をしている女の子なんだろうけど、まさか何の気無しに立ち寄った鉄道の駅の中で、バイクの素敵なイラストに出会えるとは
エロ本でも落ちてるのかと持ったら少年誌だった
落とし物なのか、manacaが貼り付けてあった。
青森に来てまさかのmanacaである
さて、岩木山に行くには少し遅い時間だったので、半島を北上して行けるところまで行ってみることにした
メロンロードという広域農道に入ると、本州の端、陸の終わりを感じさせる開けてまっすぐな道になった
ベンセ湿原という所に目的を決めて走っていると、ひまわり畑と風車が現れた
ひまわり畑と駐車場、簡単な展望デッキが備えられたその場所は、道の向かいの『木村牧場』さんが手入れして無料で開けてくれているようだ
なんていい景色だろう
ひまわり畑もそれはそれは立派
一回通り過ぎたけど戻って来てみて正解だった
風車とひまわりの見事なコラボレーション
素敵な夏だ
結構な敷地に数えきれないほどのひまわりがあった
青森に来て早々にこんな素敵なスポットを見つけられて本当にラッキーだったし、沢山のひまわりを植えていてくれてありがとうという気持ちでいっぱいになった
そしてやってきた『ベンセ湿原』
広大な湿原であること以外はとくに知らない。岩木山がよく見えるところがあるそう
誰もいない駐車場にバイクをポツンと停めて歩くことにした
でも熊が出そうで怖い(実際警告もある)
遊歩道をぐるっと歩いて湿原を見渡せる展望台をみつけたけれど、入り口は蜘蛛の巣だらけで封鎖されいるようなものだった
それだけ人が来ないと言うことはますます熊とコンニチハしないか不安になってくる
秘境感はあって良かったけど、熊が怖くてそそくさと後をせざるを得なかった
湿原、と聞くとゲーム、ポケットモンスターダイヤモンド、パールのノモセ大湿原(サファリパーク)を思い出す。泥沼を歩きながらポケモンを探していたけれど、現実で訪れられる湿原は大体大きな池というか沼。上を歩くなんて到底できないし、ゲームでの表現との乖離をすごく感じる。けれどだからかなのか、正直コレと言って見どころとか好きな点があるわけでは無いんだけど、湿原があると足が向いてしまう。そんなお話でした
地図にある通り遠くに岩木山が見えた
鳥海山と勘違いしていた、無限ヘアピンカーブで登っていく道があるのはこの岩木山のことだった
その後十三湖までいって折り返そうと考えて走っていたところ、『高山稲荷神社』といういかにも岐阜県高山市にもありそうな名前で、みかけた看板も立派な場所があったので立ち寄ることにした
入り口の案内地図を見ると随分と立派な場所だということに驚かせられたが、なによりも目についたのは左上の『千本鳥居』
千本鳥居といえば京都のイメージだったけど、青森の端のこんな場所にもあるのか!という驚きと興味。取り敢えず千本鳥居目指して歩いてみることにした
いきなり急な階段が現れるが、ここを越えるとなんということはなかった
現れた鳥居のトンネルを潜って登っていくと展望台があって、千本鳥居を一望できる
前を歩いていた家族が写真撮影している間に、奥にあった沢山のお稲荷さんの石像を眺める
お稲荷さん🟰狐だと思ったら全部犬の像だった
大きさから表情まで様々なイッヌの像が並ぶ
好みの子を探してみても楽しいかもしれない
さて千本鳥居、上から見るとこんな感じ
割と最近募って作られたものらしくピカピカだ
あまり高低差もなく、望遠レンズで圧縮しようにも近すぎて、『それらしい』写真を撮るのに苦労した
写真に写すのは難しかったけど、現物はなかなか壮観だったので、近くまで来た人はちょっと寄ってみると面白いかもしれない
時刻は15時を回った
ホテルまでの移動時間に余裕を見れば、そろそろ引き返すタイミングだ
道の駅十三湖高原で小休止
早めに取った昼ごはんの海鮮丼行こう何も食べてないので小腹が空いていた
帰りがけ、十三湖が一望できるステキ駐車場があったので思わず停まってしまった
澄んだ青い空と、広い湖の向こうに立つ風車軍、そして真正面に岩木山
まさにここでしか見られない景色という感じ。まだ日は高いけれどやっと東北らしく涼しい風が吹いて来ていて、しばらくぼうっと眺めていた
今日から二日間お世話になる拠点で、2年前の北海道ツーリングでもフェリー乗船前後にお世話になった場所でもある
あの時はふたり、今日は1人だ
津軽海峡フェリーまで10分くらいの好立地でありながら、2年間はそれほど混んで無かったので穴場ホテルかなと思って再利用したのだけど、今回は既にバイクがいっぱいだ
きっと他のバイク達はみんな北海道へ行くのだろう。そういう人たちを見ていると、やっぱり北海道もまた行きたかったなと思わずにはいられない
よく知っている部屋の間取りだ。前回利用時はツインだったのでもう少し奥行きはあったけれど
各種アメニティは揃っているしランドリーもある(前回より利用者が多かったのでちょっと大変だったが)。徒歩で新青森駅のお土産屋さんもいけるしコンビニもある。大浴場はない
10分ほど歩くと大きなスーパーもあるので、夕食を調達しに歩いた
周辺の様子は以前と変わりなかった
ホテルの周辺の様子が気になる人は、以前の記事で取り上げているので良かったら参考にしてほしい
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前回実在するバイクと同じ『cub』という名前のスーパーがあって気になっていたので今回そっちに入ってみた
疲れて甘いものが食べたかったのでデザートにチュロス
この時間は弁当に割引シールが貼られ出すので、貼られた割引弁当からどれを選ぶか悩んでいる時間が楽しい
パンチのありそうな中華系のお弁当にした
お腹いっぱい
そうそう
ツーリング先のスーパーでお弁当を買うと、コンビニと違って割り箸がつかない
ということにこのとき気付かされ、スーパーの帰りにコンビニで大袋の割り箸を買っておいた。実際これ以降のツーリングでもスーパーのお弁当を利用する率が上がっていったため重宝している
またその割り箸を買うときに気づいたが、青森には青森にしかない『イギリストースト』があった
SNSで見かけて気になっていたのだけどこの度ついに初実食
めちゃくちゃ上手い菓子パンで、青森でしか売ってないのが本当に惜しい
といった感じでこの日は終了
2023年の東北ツーリングは5泊6日だったのでこれでようやく半分
東北ツーリングといいつつ主目的は青森を堪能することだったので、3日かけてようやく青森に着けたのだと思うと、やっぱりすごく遠い場所なのだと感じる。そうでもしないと辿り着けない場所であり、そうでもして訪れたい魅力的な場所だった
冒頭で書いたようにこのツーリングはもう一年も前の記憶になってしまっているけれど、当時感じたことを自分の言葉で表現する練習として、のこりの3日分も書き納めていきたいと思う