未来のデイリーライフ

ツーリングの備忘録をメインに、自転車や日常の事も書きます

第12回おかやまエンデューロ(当日編)

前回はこちら

bluemily-forest.hatenadiary.jp

2024年4月21日(日)

決戦のとき、来る

 

早く寝ようと思って結局昨日もいつも通り12時に寝て、今朝は5時に起きた

何度かロードバイクを積んで泊まりで遠征をしてきて分かってきたけど、レースでもイベントでも前の日はしっかり寝れる状況にしておかないとダメだ

快適なホテルでダラダラ家のように寝る直前までスマホ触ってたり、そもそも長距離移動で疲れているし、広いベッドといえど眠り慣れたいつものベッドでは無いわけで、Garminのスマートウォッチを見ると、睡眠の質は『悪い』し、体力の指標であるBODY batteryも30程度にしか回復していない

レースを前に自身のコンディションは『絶不調』だ

 

今後もこうやってロードバイクを積んで各地へ遠征を続けるなら、改善の余地がありありだ

 

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さてホテルを後に会場である『岡山国際サーキット』へ向けて車を走らせる

ちょっとしか回れなかった赤穂市に名残を惜しみながら

 

ホテルからサーキットまでは高速を少々使いつつ、半分以上は下道で走って1時間くらい

鈴鹿サーキットとは対象に、大層な山の中にあり、アクセスは悪いしコンビニもスーパー道の駅もない。サーキットと集落しかない

サーキットモータースポーツは騒音が凄いので納得の立地ではあるけど、愛知や三重のサーキット思うといささかやり過ぎなくらい山奥だった

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6時半に到着すると、駐車場には既にたくさんの車があった

鈴鹿ロードレース時に用意される駐車スペースと比べるとかなり狭い。鈴鹿では自転車下ろして組む事を見越して既存の駐車枠を使わずにスタッフさんの指示で車間広めで停めさせてくれていたけど、岡山では駐車枠にそのまま停めるので、当然だけど自転車を組むことは想定された広さではない

僕は軽自動車なのでいかようにも出来たけど、普通車やバンなんかで来ている人たちはそもそも駐車も大変そうだった。

しまいには空いている駐車枠で自転車を組み立てる人もいたくらい

 

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コースを橋で渡った向こうにピットエリアが見える

駐車場からはここからしか向こう側にいけない。ロードバイクを持っていくのにスロープとかあるモノだろうかと疑っていたけど、案の定なくて階段を越えていかないといかなかった
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チーム用ピットエリア

レジャーシートやイスが並んで準備バッチリ

今どきロードバイクはニッチな趣味だと思うのだけど、家族やチームで参加する人がちゃんと沢山いる事に驚くばかり
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僕も含めてぼっt、ソロ参加の人向けのピットもある

こちらはまだ人がちらほら
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見越して先ずは椅子と補給だけを持って来ておいたので、受付してサクッと設営。
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取り敢えず腰を下ろせる場所が確保できているというのは大事。

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少しだけ、食べ物とメーカーの出店がある
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表彰台。よっぽど縁はない
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黄色ゼッケンは『アタック100』というカテゴリーの証

100km(サーキットコース27周)を何時間で走り切れるかを競う

エントリーは380人で、うち自分を含めた29歳以下は52人いる

 

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再び車に戻り、ゼッケンをジャージに取り付け、後回しにしていた朝食と、アミノバイタル摂取

ロードバイクを組み立て、再びピットに舞い戻る

残念ながらこの時点で雨が降り出していた
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7時45分から初心者向けロードレース講習会

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8時から試走が始まるので、その前にサーキットの雰囲気を写真に残すためにウロウロ

ピットエリアのコース側にはサイクルラックが設けられて、参加者のバイクがずらりと並べられる

多種多様なロードバイクが見られて楽しい
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スポンサーロゴは知らない所が多い
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ロードバイクとバイクと趣味でやっているのでそこそこ企業名は聞き覚えがあるつもりだったけど、どちらかというと4輪のメーカーが多かったのかな
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ホームストレート奥にはオートバックスのゲートが見える
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そうこうしていると講習会が終わったようで、一斉に人が動き出した

試走が始まる
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事前に天気予報で雨が降る可能性があったし、可能性があるときは大体降ることが分かっていたので、雨の中走る気持ちで来ていた

といってもカッパを着て、シューズも雨が染みないようにして、なんて完全防水にするつもりはなくて、ゴアテックスジャケットと、テムレスグローブだけ持って来ていた

 

試走では取り敢えずジャケットを着て走った

ジャケットで上半身を濡らさずに走れそうなら越したことはない

グローブはまずそのままで、千切れそうなほどの寒さだったらテムレスをつけようと思った

 

かくして、ゴアテックスといえどサーキットを周回する運動強度では蒸れて仕方がない

手も全然寒くないということで、雨具は何もなし、晴れている時と同じ格好で走る事にした

ワークマンの夏用インナー上下と、Raphaの半袖ジャージ、ビブショーツ

 

9時30分

6時間エンデューロとアタック180のクラスがスタートし、3分後に4時間エンデューロとアタック100がスタートした

サーキットをロードバイクで走るのはこれで2回目。楽しみ

レースに出走するのはこれで4度目。スタート前の緊張は大分しなくなった

100km走り続けないといけない初めての試み、未知の世界に踏み込むワクワク感

制限時間は4時間、最悪それくらいの時間走り続けるわけだ、その覚悟は持って来た

 

https://okayama-enduro.powertag.jp/pdf/coursemap.pdf

 

レーススタート 前半

まずは一周目

3分のインターバルがあるとはいえ、参加者が一斉にスタートを切る

300人以上が同時に走るので、最初は団子状態

レースでトップを目指す人、セオリー通り集団に乗って走る人からしたら、まずは団子を抜け先へ進まなければならない

当然それにはリスクが伴う先へ行きたいのは皆んな同じだけど、走っているのは初心者から上級者まで様々

自転車同士がぶつかると簡単に転んでしまうので、最初の団子状態は非常に危ない

レースやサーキットでは遅い人、ゆっくり走る人は左側に寄って走ることと説明があるし決まっているけど、全員がそのようには走らない

僕自身は順位よりも完走目的なので、1周目は団子で落車に巻き込まれないようにとにかく様子見

キープレフトを維持して、あまりに遅い人は抜かしつつ、基本的には踏まないペースでゆっくり走る

 

1周目は時間にして8分45秒。平均速度は25.6km/h。

この一周だけでも大分人はばらける。前後左右まばらになって、2周目から本格的に走り出す

 

ホームストレートは登りなっている

鈴鹿もそうだけど、ロードバイクレースではモータースポーツと逆回りにしているらしい

ホームストレートを登りになるように逆回りにする事で、レースの最後スプリント勝負のスピードを抑える意味があるのだろうか

それともピットからの合流を左からの合流にするため??

 

登りのホームストレートから左コーナー、まだ上りは続く。先は長いので頑張って登らないように。斜度が変わりながらさらに左コーナー、頂上があって再び左に曲がりつつ下りがスタート。すぐに右カーブ。ヘアピンみたいなもの。

ちょっと長めのストレートがあって、下りきると右コーナー、登り返して右、登り切って左、バックストレートへ

 

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バックストレートにはレクサスのゲートがあってなんだか気分が良い

バックストレートは下り急勾配。漕がなくても簡単に40km/h越えるし、踏めば50、60も

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そのまま左180度コーナーに突っ込んで登り返す。この瞬間が最高にきもち良い

下った勢いのままに右左右と登り返すと速度は落ち切り、ホームストレートに向かって淡々と登り始める

大きな左コーナーを抜けるとホームストレートだ

 

レース中盤にかけて

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雨は止む気配がない

一瞬止んだと思ったタイミングもあったけれど、殆ど気のせい

路面は完全に濡れてテカリだしているし、タイヤが巻き上げる飛沫もよく見える

全身ずぶ濡れだけど、頑張って走っている手前寒くはない。思っていたほど不快感はなかった

 

ロードバイクには基本的にタイヤにフェンダーはついていない

つまり雨の中走れば、タイヤ巻き上げた飛沫は舞い上がる一方。ロードバイクの後ろを走ると跳ね上げをめちゃくちゃ受けてしまう。

だからだろうか、先頭集団と呼ばれる、トップ周回を刻んでいる人たち以外は殆ど皆んな単独で走っている

トレインを組むほどでなくても、誰かの後ろについて空気抵抗を減らしながら走る事は体力温存のためのセオリー

今日のレースのように沢山の人が同時に走る状態では、お互い風除けとして利用し利用されて走れば良いと思うのだけど、そういう知識が無かったり、気を使ったりで1人で走り続けてしまう人が多い(かく言う僕もあまりタダ乗りしたくないのでトレイン避けがちなんだけど)。加えてこの雨で後ろに着くと顔に飛沫直撃だからか、単独走行が本当に多く感じた

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2回目のエンデューロレースということで、トレインに乗る事を試みてみる

先導バイクに続いて走るトップのトレインは見るからに速すぎると思って、10人くらいが1列で走っているのに続いて走ってみる

するとやはりラップタイムが3km/hくらい速くなって、集団走行の凄さを感じた

とはいえ乗ってみた集団、ちょっと自分には速い気がする。そう思って2周くらい一緒に走った後、別れた

その後も何人かの後ろについて走ったり、集団に混じったりして集会を重ねた

 

27周のうちの約半分、14周くらいしてきたところで疲労感が出てくる

時間としても2時間近く走ったくらい。実績としては2時間エンデューロを走ったことがあるから、ここまでは走れる。問題はこの2時間を越えた後だと思っていた。未経験の世界だからだ

 

装備としてはボトル2本にポカリを入れて、プロテインクッキーとウイダーinゼリーカロリーメイトのゼリーをバックポケットに持って来ていた

概ね4時間かけて100km走るつもりだったので、2時間ないし50km走ったくらいで補給に手をつけようと思っていた

ゼリーはともかく、クッキーは雨で服も手も包装も濡れているのもあって、食べるのに苦労した

それ周りを見てもあまり補給を食べている人が居ない。食べたらダメだったかなぁと不安になった。

後にして思えば、速い人たちは100kmを2時間で走り切ってしまうので、2時間だったら補給無しで走ってしまうのだと思う

 

レース後半

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走り続けて2時間、周回としても20周超えてくると、残念ながら体力はほとんど残っていなかった

根本的に自身の体力が足りていない。前半に速いペースで走りすぎた。雨が体力を奪う。色々思い当たる節も言い訳もあるが、ともあれ苦しい状態だった

ソロでも補給のためのピットインが認められているので、ボトルのポカリの補給のために一度ピットイン

クッキーやゼリーのゴミも椅子に放って、再びコースイン

多少なりともバイクから降りて体が回復した気持ちになるが、走り出すと全然そんなことはない

心拍が上がらなくなると体温も下がってくる。前半は雨でも寒いと思わなかったけど、後半はちょい寒さを感じた。

そんなんだからか尿意を催して、想定外に2度目のピットイン。トイレに向かった

2度もピットに入るとかなりのロスだ。でもどうしようもなかった

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ラップタイムはどんどん落ちて、21周までは概ね30km/hを維持していたのが、20km/h台に。

本当に疲れていたけど、それでもなにくそ25km/hは切るまいと踏ん張って、最終的に26.4km/hまで落ちたけど完走した

 

レース終了

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結果

27周を3:24:46で完走

トップとの差は1:00:15

順位としては29歳以下は21/28位

一応DNF、DNG合わせて20人くらい居たので半分よりは上だ!(苦しい)

年代関係なしの総合順位では169/238位

こちらもリタイヤ不参加多数だけど…

 

ともあれ無事100kmを完走したけど、ロードバイク乗りとしての走力としては平均以下の力だったと言うことが分かった

100kmぶっ通しで走る経験ができた事は嬉しく思うし、ちょっとした自信になるけど、3月のクリテリウムレースの結果も含めて、好成績を出すには程遠いレベルで、現実の厳しさというか、本気で走っている人たちの凄さを直に感じられた

 

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びしょ濡れのロードバイク

でも流石サーキットだけあってか、落ち葉とか砂とか全然付着していない

タイヤとか丁寧に水洗いしたみたいになってる
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飯だ!飯をくれ!

唐揚げ、たこ焼き、カレー、焼きそばの屋台があって、カレーが並ばずに買えそうだったのでカレー

ビーフカレーとチキンカレー、両方がけの贅沢な一品

当然これだけでは100km走ったカロリーに対して全然足りない。たこ焼きが食べたかったけどずっと行列だったのであきらめた
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食べ物以外の出店では、MAVICとウェアメーカー、ハンドメイド雑貨があって、

『カシャロ』という『クジラ好きな2人が始めた』らしい手作り布小物のブースに立ち寄った

洒落て可愛らしいキャップやサコッシュがあってどれも良かったのだけど、コインケースが特に気にいって購入させてもらった

 

あとは撤収

ジャージとビブショーツは雨でびしょ濡れなので一刻も早く脱いで乾いた服へ

といっても更衣室もないので上だけは着替えられたが下は脱げず、そのまま体が冷えた


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幸いにして30分ほど車を走らせれば『鷲温泉』という割としっかりした温泉街があったので駆け込んだ

良い温泉だったのか、翌日以降筋肉痛は殆ど出なかった

ちょっと歩いて温泉街を見てまわりたいくらいだったけど、

忘れてはいけないがここは岡山県。今は16時。明日は仕事。岐阜県までは300kmである


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鷲温泉の唯一解せなかったのが、館内に瓶の牛乳が売ってなかったことだ

ローソンに寄ったら岐阜じゃみかけなさそうな『白バラ牛乳』というのを見つけたので代わりに買って帰った


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遠征の締めは滋賀まで戻って来た時にSAでラーメン

染み渡る

 

 

 

その日は無事に帰宅できたけれど、

雨の中100kmロードバイクで走り、高速を使ったといえど300km運転して帰るのはやはり体力的に無茶が過ぎたようで

翌日なんとか仕事には行ったものの、どんどん体調は悪くなってその翌日は仕事を休んだという…