2021年11月4日(木)
前日の夕方5時ごろに大阪を出航したフェリーは順調に進み、朝5時ごろには福岡県の新門司港に到着する。
久々のフェリー泊ということで、
こんなにうるさかったかなぁ、ベッド固かったっけなぁ
と思いながらそこまで寝られず
結構眠気を残して起床した
朝4時とかでもフェリーはレストランの朝ご飯を出してくれるが、
昨日の晩御飯に引き続き買ってきたもので済ました
朝6時前、新門司港から少し離れた場所(北九州カニ•カキロードと呼ばれている)
あまり知らない場所を街灯もなく真っ暗な中進むのは中々に怖かった
最近のバイクのライトはLEDにせよそうで無いにせよ、
純正だと心許ないことが多い
だからよくロングツーリングに行くようなツーリストさん達は
こういう夜道を走ることを想定して良いライトに変えている人が多いイメージ
自分は夜道走るのが好きじゃないので基本走らないようにしてるからそのまま、
というのが持論だけど、なんやかんや出掛けると夜間走行に出くわすので
いい加減変えたほうが安心かもしれない
と、毎回思って実行に移せていない
さて、ついに3度目の九州ツーリング本格スタートだ
今日は新門司港から淡々と南下して、宿を取った大分県の日出町まで行く
道中は中津市でからあげと国東半島の温泉によってみようかな、くらいのゆるい計画でスタート
初めに、地図を見て気になった北九州空港へと向かった
ツーリングマップルにも『風が心地よい洋上の道』と記載があった
海なし県である岐阜県民からすると、海上の空港というのはちょっとロマンを感じてしまうのだ
あわよくば写真が撮れないかなと期待して向かったが、結論としては写真は撮れず
とはいえ早朝ということもあって車は皆無で、道路脇はチカチカ光っているし
視界が開けてとても気持ち良く走れた
空港の駐車場にはバイク置き場も用意されていて(駐車場への入場は有料なので、遠目に見えただけ)、丁度YAMAHAのWRが停まっていて目に止まった
バイクで空港に来る人も居るんだなと
続いて立ちよったのは『松原展望台広場』というところ
これもツーリングマップルにコメントがあったので寄ってみた
自衛隊の基地に隣接する公園で、少しだけ丘になっているおかげで基地の中が見られる
自衛隊機とか、隊員と思わしき人たちも見えた
駄目と書いて無かったので望遠レンズで基地を覗き見たけど
機密とかそういうのが無いのかなってちょっと心配になった
公園はこんな感じで駐車場とトイレと自販機があって、芝生広場と今いる展望台がある
そこまで広い所ではない
ひどい雨には降られなかったけど、その日は朝方少し雨雲が掛かっていて
おかげか虹が見られた
雨上がりの秋空は澄んでいてとても気持ちがいい
大分寒くなって来てはいたけど、岐阜県に比べたら全然暖かい
さすが九州
公園を後にすると丁度通勤ラッシュが始まっていて
車の流れがかなり悪くなったがそこは甘んじて受け入れて中津市に向かった
福沢諭吉さんがお出迎え
中津市は中津からあげのイメージしか無かったけど、万札の人こと福沢諭吉さん
ゆかりの地でもあったらしい
中津市に入ると同時に東海県民には物凄く馴染みのあるお店が現れた
コメダである
丁度通勤ラッシュを抜けて疲れてきていたし、
フェリーで食べたのは、パン入りのインスタントスープだけだったので朝ごはんを食べることに
モーニングの文化を九州でも楽しめる
全国展開してくれてありがとうコメダ
トーストとゆでたまごのお陰で元気出るわ(サラダは別料金です)
しかし東海圏じゃ平日でも朝から晩までコメダは大混雑で
滅多なことじゃ入らないんだけど、このコメダは他にお客さんいなくてびっくりした
朝は喫茶店でコーヒーとゆでたまご片手に新聞読んでる年寄りとか見慣れた光景なんだけど、やはりそういうのは東海圏だけの文化だったのか…
話が逸れたが、朝ご飯を食べながら今後の予定を整理する
実は九州に渡る前は中津市に寄ることは考えていなかった
真っ直ぐ大分の宿に向かいつつ、以前も訪れた国東半島をじっくり巡るか
宿を一旦通り過ぎて別府温泉を観光するかくらいの気持ちでいた
偶々コメダ見つけて中津市で立ち止まったことで、改めてツーリングマップルを確認したところ
中津城とか福沢諭吉の旧宅とかちょっと気になるワードが見つかって、
ちょっと中津市観光してみるか、ということになった
立派な天守閣がお出迎え
街側からはあまり目立たなかったが、海、川側からみるととても存在感がある
平日だからか城下町らしき通りは全然人がおらず、お店もまばらだった
場内のお土産屋さんも(まだ?)やっていなかった
城周りは遊歩道や公園、駐車場などがあって、堤防沿いにもでられるようになっていたのでぐるりと散歩してみた
石垣が綺麗に残されていたり、綺麗なネコに出会ったりしたが
いつの間にか💩を踏んでいたのだけがやるせない…
中津城から5〜10分くらい歩いたところに、福沢諭吉旧居がある
ちょっと距離はあったが、途中何かしらあるだろうと思って歩いて行ったが
普通の住宅街で何も無かった
旧居への入場は有料
これといって惹かれる物もなかったので両方とも外から見ただけで終わった
旧居の外看板には見慣れた肖像画が付いていた
ところで中津城の横を流れる立派な川はまんま『中津川』というらしい
中津市に流れる川、中津川
中津川という名前は『中津川市』がある岐阜県民にとっては親しみのある名前だ
それに関東には有名な林道である『中津川林道』というのもあるらしいし、
案外全国で見かける名前なのかもしれない、中津川
1時間ほどぶらりと散歩して戻ってきた
中津城、隣接する駐車場からならバイクとツーショットが撮れるのが
とても良いなと思った
この中津歩きをしている時に、市内にコスモス園があるという情報を得た
お花畑、いいね!
コスモス、いいね!
ということで次はそこに向かうことにした
地図が示したコスモス園に到着すると、想像よりもかなり広い場所だった
園内は一方通行で駐車場があり、交通整理も行われていてスムーズに入れた
この場所は三光コスモス園と呼ばれる
若干時期が遅いからか、遠目で見ると若干密度が薄く感じるかもしれないが
コスモスの植わっている広さはとんでもない
果てしなくコスモス
岐阜県にもお花の公園はあるけど、これだけ一望できて360°花畑なのは初めて見る
誕生日が秋なので、秋の花であるコスモスが好きだ
だから惹かれて来てみたんだけど、大正解だった!
コスモス、小さい頃は家の周りの空いた畑とかで見かけたけど、家がどんどん増えて全然見られなくなってしまった
それがこんなにたくさん見られて感動だ!
白やピンクのコスモスだけでなく、黄色のコスモスが植わっているエリアもあった
しれっと混ざってるけど貴方は向日葵ですよね??
というか今11月なんですが??
以前12月に鹿児島へ行った時も向日葵を見かけたことを思い出す
九州は年中向日葵が見られるのだろうか?流石の暖かさか…
黄色のコスモスにはいくつか種類があって、個人的に綺麗で可愛いと思ったのは
このレモンブライトと呼ばれるコスモス
真っ黄色じゃなくて白みがかった黄色というのが清楚で好印象
花弁も小振りで可愛らしい
他にもジブリっぽい家があって
映え写真とか撮れそう
オレンジ色のエリア
あのカブはこのコスモス園を管理しているだれかのものだ
でも絵になってる
コスモス園とても良いところだった
花は心を癒すというのは間違いない
自分の周りには共感というか、こういうところに来て喜んでくれる人が居ないので
一緒に来れる人が居る人が羨ましいなと思ったりした
三光コスモス園を後にして、中津市を脱出
自分も調べるまで知らなかったけど、全国の『八幡宮』の『総本山』である宇佐神宮というのがこの大分県宇佐市にある
本当は寄りたかったけど若干時間が圧していたので今回はパス
この記事書く為に調べて気づいたけど、『とよごたかだ』じゃなくて
『ぶんごたかだ』って読むらしい
その国東半島の中央部に『珍しい緑色の湯』の夷谷温泉があると知り
久々に山奥へと向かった
ちなみに『えびすだに』と読みます
国東半島は神仏関係のスポットが沢山あるところで、寺や石仏がそこかしこにある
そしていかにも石仏がありそうな岩山が沢山見える(これは実際に行ったからそう見えるだけだと思うが)
ライダー目線で言えば、半島の内陸部は交通量が少なくてワインディングや林道じみた険道の宝庫
海岸沿いはまぁまぁ交通量があるけど、海の真横を通る区間もあって気持ちがいい
元はといえば九州のフォロワーさんに、『かたるし〜ののかの国東不思議探訪〜』という漫画と共に教えてもらった場所
こうして訪れたのはまだ2回目では有るけど、静かで厳かな感じがするところがやっぱり良いところだなと思った
到着した夷谷温泉
写真手前に写るバンはローカルバスで、顔の怖いお爺さん(恐らく運転手さん)が車に背中を預けて地べたに座っていて一瞬入るのを躊躇った
で、バイクをちょっと手前に停めて写真を撮っていたら
そのお爺さんが現れた野良猫と戯れ出したので
安心して中に入れた
かわいいかよ
ここまでで昼ごはんを食べられていなかったので
あわよくば食堂でもあればと思って来たけど
食堂もお土産コーナーに食べられそうなものも無く…
まぁ仕方無い、昼がないのは良くあること
温泉はこれといってクセが強いところはなかったけど、確かに透明度の低い緑っぽい湯をしていて気持ちよかった
瓶の牛乳は無かったけど紙パックで『みどり牛乳』というローカルらしきものがあったのでいただく
ふー満足
あとは宿に向かうだけでいいな
国東半島から更に南下して日出町に向かう
日出町の南はもう別府市
別府に泊まると若干高くつくけど、アクセスの良い隣町は狙い目
丁度数年前に出来たばかりでお財布に優しいホテルがあったので此度は日出を拠点にした
ホテルには先客のライダーがいたが、結局顔を合わすことは無かった
お疲れSMC-R
屋根付きの場所が空いていたからか、バイクはそこに停めさせて貰えた
今回2泊お世話になったfico HIJIさん
素泊まり2泊で7000円
アメニティありフリーWi-Fiありコインランドリー宅配サービスもある、完璧か
流石に大浴場はないけど
おまけにコーヒー飲み放題
そういえばジム室もあったな
お部屋
見返すとベッドでかいな
直近でルートインに泊まることがあったけど、
大きさも寝心地もこっちの方が上だったな
入口も広い
中央分離帯のある道沿いなので出入りが若干不便なときもあるけど、
それ以外はお値段以上の良いホテルだった
夕飯は昼食べてない分ちゃんと食べようと思って調べた
すると部屋に置いてあった近隣のオススメ飲食店がかかれたパンフに目が止まった
これにしよう!
というわけで歩いて5分くらいの『とん吉』さんに向かうと
『コロナ対策でテイクアウトのみ』という張り紙があった
これにはちょっと躊躇う
ホテルにホカホカの揚げ物弁当持ち込むのはどうなのかと…
どうしたものかと考えながらお店の外観写真を撮っていたら
偶々お店の人が出てきて『ごめんなさいテイクアウトしかやって無いですけど、10分くらいで出来ますので良かったらどうぞ』と声を掛けてくれた
こうなったら買わずに帰るわけにもいくまい
というかそれ以前にここの揚げ物食べたいし
なんと待っている間にお茶とチョコレートを出してくれた
ありがたすぎる、来てみて良かった
『お昼は(イートイン)やっているので良ければまた来て下さいね』
とお弁当を受け取りホテルに戻った
機会があれば本当にまた食べに行きたいな
選んだのは『ヒレカツ&ナスの挟み揚げ弁当』
カツは言わずもがな、ナスの挟み揚げって何だろう?と思って選んだ
それにしてもすごいボリュームだし、美味しそうな香りがずっとしていた
ナスの挟み揚げは
衣、ナス、肉という組み合わせで、ナス入りのメンチカツといった感じ
ナスもヒレカツも揚げたてで美味いのなんのって、
見た目のボリューム感に反してぺろっと食べきってしまった
パンフレットで誘導してくれたホテルと、気遣いと美味で歓迎してくれたご飯屋さん
来たばかりだけど日出町の印象最高だった
九州ツーリング2日目
新門司から日出のホテルまでこれにて終了
これといったトラブルもなく、行ったその場で新しい情報を得てその場所特有のものを楽しむことが出来た1日だった
今日の様子を動画にしています、良ければどうぞ!↓