2021年10月17日(日)
緊急事態宣言も明けたということで、予てから『北陸行きてえ』『海鮮食べてえ』『温泉入りてえ』と友達と話していたので、石川県は加賀市までお出かけしてきた
石川県といえば兼六園のある金沢や、ツーリングスポットとしてお馴染み能登半島のイメージが先行する
が、お隣福井県からその方面に向かった場合、意外と石川県が広いことに気づく
地図を見ても結構色々なコメントがついていて、気になっていた場所がちょくちょくあったのでこの機会に行ってみることにした
橋立漁港
まずやってきたのは橋立漁港という港
地図でJR加賀温泉駅から最寄りの海岸線を辿り、漁港ないかと探したら真っ先に目についた場所
なかなか立派な場所だった
県道が通っているし、北陸自動車道のSAもほんの数分のところにある
漁港を見下ろす場所には祠が建っていた
その漁港に『しんとく』という食事処があり、ネットレビューいわく『一階の売り場で好きな魚や海老などを選び、刺し身や天ぷらなど調理方法を指定して食べることができる』らしい
何それ面白そう!ということで行ってみた
到着すると正面入口は直売所そのものという構えだが、確かに『しんとく』というお店の名前も書いてあり間違いはなさそう
入ってみると元気の良い女将さんが『食べに来たの!?』と声をかけてくれて、『ここに並んでるやつを選んで、刺し身とか煮付けとか選んでくれれば上で食べられるよ!』と教えてくれた
店内はそこそこ広くて、干物やレトルト系のお土産ものが3分の1程度のスペースにあり、残りは生簀と鮮魚の陳列スペースで、色々なものが並んでいた
あまり魚は詳しくないので豊富な品揃えを見ても正直選べず…
安いもので黒鯛が400とか、のど黒が何千円、エビやイカは6〜8匹でいくらとか、皿いっぱいの白子があったりもした
名前は忘れてしまったが、サーファーの天敵っぽい槍みたいな魚も並んでいて気になったが、結局の所選べなかった
優柔不断な自分に代わり、友達のチョイスは大きなアジと白イカ(だった気がする)
魚を選ぶと女将さんがオススメの調理を教えてくれたりもした
アジは刺し身に、イカは煮付けにすることにし、更にアジであら汁も作ってもらった
これ魚を自由に選べるので、自分だけのあら汁が作れる素敵システムだったのでは…?
今回の自分たちはアジオンリーのあら汁になったわけだが
こちらがアジの刺し身
裁かれる前の大きさ的にフライと刺し身両方できそうな大きさじゃね?と思っていたが、やはり刺し身にしたら沢山出てきた
沢山だから大味ということもなく、とても美味しい!
こちらが白イカ(だった気がする)の煮付け
ホタルイカ5匹以上分くらいの大きさで、頭はタコ焼きくらいの大きさ
なかに詰まっているものが美味しいらしい(女将さんいわく)
確かにまん丸なボディにはもち米のようなぐにぐにした卵(?)みたいなものが詰まっていて、独特な食感と味
イカの煮付けとしてはとても美味しかった
因みに選べなかった自分は普通の刺し身定食を注文した
これは定食の小鉢。あん肝、海老、なんかの魚煮付け
あん肝は初めて食べた
なるほど、やはり自分はキモとかモツとか内臓系はあまり得意ではないなと
普段オエーってなるところ、普通に食べられたので結構美味しかったんだと思う
友達に1個あげたが美味しかったらしいし
ただ自分は普通の身のほうが好きでした
これがメインの刺し身盛り合わせと、奥に見えるのがアジオンリーのあら汁
どれとっても美味い!
やっぱり北陸の海鮮は最高だわぁ、となんか上からな感想が出てくる
食べる所は2階なので漁港の様子がよく見られた
どの料理も美味しかったし、レビュー通り魚と調理を選べるのはなかなか楽しかった(選べなかったけど)
今度行く機会があれば今度こそ好きなものを選びたい…
加佐ノ岬
海鮮に満足したあとは加佐ノ岬というところへ
詳しくは知らないけど、岬と灯台があれば行ってみたくなるというもの
しかもカフェまである
入らなかったけど、結構人気のお店のようだ
立地が既に魅力的だと思う
駐車場から防風林を数分歩いて抜けると、加佐ノ岬灯台がある
登ることは出来ないが、近くまではいける
こぢんまりしているけど綺麗な白い灯台だった
灯台の脇から見下ろす景色がいい感じ
今回は天気が良くないが、晴れていればさぞ綺麗なのだろうと思う
灯台からは道が分岐しており、更に断崖を登るルートと
降って岬の先端まで行けるルートがあった
今回は天気が大荒れで、風に煽られて落ちでもしたら洒落にならないのでここで引返す
岬と灯台が一緒に見られるアングル
海も荒れている割には綺麗な色をしている
晴れて穏やかな日にまた来たい
尼御前岬
加佐ノ岬から橋立漁港を挟んで東側にはもう1つ岬があり、尼御前岬という
こっちにつく頃には雨風が更に強まっていたので、あまり見て回れなかった
灯台はなかったが公園のように整備されており、トイレやベンチが設置してある
見晴らしも良く、先程の橋立漁港方面が見られたり
東側は新保海岸(?)が見られる
それにしても凄い荒れっぷりで、絶対に近づいたらいけないなと思う(の割には岬に来てる)
海側に設置してあるベンチがいい感じだった
天気が悪いからか誰もいなかったが、晴れた日は人気がありそう
山代温泉
どうにも加賀市には温泉が沢山あるらしい
『JR加賀温泉駅』の加賀温泉というのはどれを指すのか(駅前に温泉街がある訳でもない)分からないが、『片山津温泉』『山代温泉』『山中温泉』とぱっと見だけでも3つもある
紫山潟という潟の近くにある片山津温泉は取り敢えず潟を一周ドライブしてみて、今ひとつピンとこず
ここのメインは古総湯とよばれる昔からの共同湯だろうか
まさかメイン通りのロータリーの真ん中にある建物がそれだとは思わなかった
雰囲気はとても良い
ここも天気が悪いからか人はほとんど居らず、山代温泉街をのんびりと歩いて見て回ることができた
味のある建物が並ぶ
ここには左右にお土産屋と甘味処があった
限定のパフェがあった
一応中にはお客さんがいた
多分この山代温泉のマスコットキャラであろう『すぱクロくん』のイラストがちょこちょこ立っている
足が3本なので八咫烏がモチーフ入ってる??八咫烏といえば熊野本宮を思い出すな
あとは温玉ソフトも推しているようだった
通りを抜けるとなんだか猿山のようなベンチの集合体があった
なるほどこれが猿山の大将が見ている景色か(部下居ないけど)
あの高級リゾート、星野リゾートの1つもここにあったらしい
納得の雰囲気だ
古総湯の近くに源泉があった
写真には写っていないが湯気も出ており温かい温泉だった
特に書いてなかったけど、柄杓があるということは飲めたんだろうか
後ろにはなぞのオブジェが並ぶ
更に奥は恐らく山代温泉を代表する大きな旅館だと思う
飲み屋街もあって、賑やかなテナントが並んでいた
こういうの、見るのは好きだがお店が開いているときに楽しむのは苦手だ
お酒が得意でないのもあるし、お喋りが得意でないのもある
真っ昼間だからやってなかっただけだと思うが、メインストリートで開いてる店がほとんどなかったのでちょっと寂しい雰囲気
自分はそういう飲み屋とか楽しめないけど、景色としては好きなので頑張って続いて行ってほしい
さて、続いては山代温泉からさらに南下したところにある山中温泉へ行ってみようと思ったのだが…
国道を南下して適当に脇に入れば温泉街かと思っていたら、温泉街と国道は崖下と崖上の関係にあり簡単に行き来できなかった
うっかり分岐を逃してしまい、最後に寄ろうと思っていた道の駅まで来てしまった
道の駅『山中温泉ゆけむり健康村』には『ゆ〜ゆ〜館』というしっかりした入浴施設があるらしく、そこで流して締めにしようとしていた
石川はサイクリングが盛んな印象だが、こんな山奥にもサイクルステーションを用意しているとは…
山中温泉にも『菊の湯』という総湯があり、鶴仙渓とかあやとり橋といった気になるワードが沢山あったが、戻るのもちょっとという気分だったので、次の機会にすることにした
そういえば来て思い出したが、山中温泉は前にクロスカブで一泊ツーリングをしようと考えていたときに候補に上げていた場所だった
温泉はぬるぬるしていたり硫黄臭かったりする訳ではなかったが、最近日中の気温が一気に冷え込んだこともあって気持ちよかった
露天風呂の湯船までがやたら遠くて凍えた
2時半くらいだったが浴場も休憩場も人は少なめでゆっくりできた
道の駅のお土産屋さんは少し小ぢんまりしている
お店の名前が『道の駅』だから駅舎なのか、後述の鉄道絡みで駅舎なのか
道の駅の端には昔通っていたという車両が展示してあった
この道の駅も昔は鉄道の駅だったんだろうか??
しらさぎというらしい
しらさぎといえば今は名古屋と金沢を結ぶ特急のイメージ
電車は小さい頃好きでプラレールやNゲージ集めたり、ビデオを観たりしていたが、写真の撮り方はわからない…
なんとなくパンタグラフ撮ったけど、そういえば電車ということか
地元の岐阜がそうなので田舎はディーゼルな印象だった
おわりに
そんな感じで石川県の加賀市を中心に行った事のなかった場所を巡ることができた
正直たまったま見つけただけの橋立漁港の食事処は他には無い感じのシステムで面白かったし、山代温泉や山中温泉は良くも悪くも人の少ない好きな雰囲気だった
山代温泉も古総湯近辺しか歩いていないし、山中温泉は通り過ぎただけだ
だからこの2つはまた行ってもっと掘り下げて歩いてみたいと思う
石川県といえば能登半島という印象だったけど、探してみればまだまだ良いところは沢山あるようだ
最近忘れがちな探究心を持ち続けて、バイクでもそうでなくても新たな発見を探しに行きたい!
おわり