未来のデイリーライフ

ツーリングの備忘録をメインに、自転車や日常の事も書きます

7周目のビワイチ

2025年11月22日(土)

久しぶりに琵琶湖一周、通称ビワイチをするために早起きをした

前の記事で書いたが、12月には最後のレースイベントがあり、そこでベストな走りができるようにロードバイクに乗り込むのが目的

長い距離、または時間をバテずに一定のペースで走れるようになるために、平坦でずっと走り続けることができるビワイチは適した環境だ
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長浜城横の有料Pからスタート

ピエリ守山の無料駐車場との差は、岐阜から1時間早く着くことができる。また当然ながらスタートゴール地点が守山か長浜かという違いができる。あとはピエリ守山はそのまま風呂に入れるが、長浜だと温泉施設に移動しないといけない。

とはいえ最近のピエリ守山の風呂の人気具合はすごくて(というかスパ施設全体的に流行っている感がある)、ゆったり入っていられないので、幾分か混雑度がマシな姉川温泉へのアクセスの近い長浜スタートのが、メリットが大きいんじゃ無いかと思った次第。
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朝7時半過ぎごろ

長浜城裏から見渡す琵琶湖の様子

少々寒いが、ジャケットやシューズカバー等しっかり防寒してきたので問題ない

澄み渡った冬の朝空と湖畔の雰囲気を存分に味わう
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振り返れば紅葉もバッチリだ
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長浜城を出て、無理しないようにくるくるとペダルを回しながら、30分もしないうちに綺麗なコスモス畑を見つけてストップ

そういえば近所の畑がどんどん潰れていって、コスモス畑を見ることもめっきり減ってしまったな

自分が秋の生まれで、コスモスが咲く頃であるし、幼稚園の先生がコスモスが好きだったという思い出もあり、コスモスには少々思い入れがある。なのでつい足を止めてしまった
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道の駅みずどりステーションに着くと、営業時間前にも関わらず駐車場が満車だった。

車中泊の車が多いようだ。最近道の駅での車中泊をよく見かけるし、車中泊がブームみたいに取り上げられたりもしている気がする。

しかし営業終了した道の駅駐車場での寝泊まりって、昔は禁止されていた気がするのだが気のせいだろうか。

実際はどうあれ最近車中泊のマナーが悪すぎて各地のゴミ箱が撤去されまくっているのは迷惑なので勘弁してほしい。

バイクや自転車で遠出すると、自販機で買って飲み終えたゴミをその場で処分できないの不便なんだよなぁ

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引き続きつらつらと走り続けて賤ヶ岳付近

守山スタートだと、長浜〜賤ヶ岳までは向かい風に晒されてしんどい印象なんだけど、長浜スタートで朝のうちに通り抜けるとあんまり気にならなかった。風向は1日を通して変化するし、今日たまたま良かっただけかもしれないけれど

R303の交差点を超えたところに、いい感じの石橋と紅葉と神社が見えたのでパシャリと一枚。早朝から動くって気持ちいいもんだなぁ

そのまま旧賤ヶ岳トンネルに向かっても良いのだけど、何度もしているビワイチなので、毎回何かしら変化をつけないと勿体無い

今回のビワイチで初めて行うのは、『余呉湖まで寄り道をする』だ
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余呉湖は琵琶湖の北端から少し山間に入った所にある、知る人ぞ知るマイナースポット(だと思っている)

行き止まりだし通過してしまうことが多いのだけど、今年たまたまバイクで行ったことがあって、非常にいい所だと思ったので、この機会に自転車でも改めて訪れてみようと思った

以前バイクで訪れたベストプレイスに向かう
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ベストプレイスには先客がいた。

猿とかだと面倒だなぁと思いつつゆっくりと近寄っていくと、それは飛び去っていった。よかった、普通に鳥さんだったようだ
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余呉湖に到着。

全周山に囲まれた隠れ湖。RPGならメインストーリーには絡まないが、ムラマサとかホーリーとか強力な装備や魔法が手に入りそうな場所
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バイクで来たのは夏頃だったから、青々とした山の情景から一変、紅葉が映り込む冬の湖という印象。水鳥もたくさん来ていた
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自転車であちこち旅をしている『つむりさん』が絶賛していた『余呉駅』を通過し、線路と並走する。先に見えるトンネルを抜けて山の向こうに行けるのは鉄道だけだ。
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あまりにも景色が良すぎる
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気持ちが良いので持参したPOWBARの新作を食べちゃうことにした

プロテインブラウニー』味。ブラウニーなのでザクザク食感、ガトーショコラのような濃厚なチョコ味を期待していたのだけど、案外普通のチョコ味だった。『カカオ&ココナッツ』味とあまり変わらず、良くも悪くもPOWBARな味だった
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余呉湖ビジターセンターからも湖を間近に見ることができる
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湖畔にギリギリまで自転車を寄せて写真を撮れる良スポット

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紅葉も綺麗

お手洗いを済ませてからようやく余呉湖一周にむけてスタート
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反時計回りで始めると最初は集落を通り抜ける

高低差のある集落をガッと上がると、田園と湖見下ろせる素敵なスポットがある
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集落を抜けて湖南方面へ

車でのすれ違いどころか、2輪でもやや気が引ける道の狭さ。見通しも悪く紅葉や釣り目当ての車がいることも想定されるので控えめに走る。でも程よいクネクネ道で楽しい。

10分ほどであっという間にビジターセンターの反対側まで来れる

写真を撮っていると時計回りで走ってきたロード乗りがやってきて『こんにちは!』と景気のいい挨拶を交わした

とはいえ相手方も写真も撮りたいのかと思い、そそくさと僕はその場を後にしてしまった

走り出してから思ったけど、こんな辺鄙な場所に1人で来た者同士なので、もう一言二言会話をしても良かったのかもしれない。一期一会とはまさに。僕自身ベースはコミュ症なのでこうやって『もっと話してみればよかったな…』と後悔しがち

 

残り半周も気持ちよく走れて大満足。

本命のビワイチから離れて写真をたくさん撮り、時間を使ってしまった。満足感もあったので、今日はもうビワイチしないで駐車場戻って良いのではないかとすら思えてくる。決して疲れてしまったからとかでは無い。

もしくはこのまま国道に戻り北上すれば福井県との境を跨ぎ、日本海を見に行くライドに切り替えることも…

レースに出たりレースを意識したトレーニングをしているが、やはり僕の本質はまだ見ぬ景色や、『いい感じの景色』を写真に収めるのが趣味のロングライドだと思う。


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とはいえ国道で福井を目指すとそれなりに交通量が多く、かといって迂回路もあまり無い。くわえてまあまぁなヒルクライムにもなるので、切り替えて琵琶湖に戻る

旧賤ヶ岳トンネルのヒルクライムゾーンで復帰。ロードバイク初心者っぽい少年2人が頑張って登っていた。1人は降りて歩いていたが、1人は大分先行していた。若い子たちの体力は凄いが、ヒルクライムに関してはある程度経験の差も出るというもの。まだまだ負けておれんなと、できるだけ涼しそうな顔で追い抜いた

登り切って琵琶湖が見えるところで写真を撮るのは通過儀礼みたいなもの

道の駅あぢかまの里の手前のローソンで休むのがいつもの流れだけど、今回は余呉湖でリフレッシュしているのでスルー。海津大崎方面へそのまま向かう


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海津大崎に向かう道は今までで1番交通量があった

後でカフェのマスターに聞いてみた所によると、3連休だから多いそうだ

そんなカフェ『小道具&カフェ 海津』さんでランチをいただくことにした

ここは初めてビワイチをした時に、案内してくれたWさんに連れてきてもらった場所

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テラスから琵琶湖が見渡せるし、今の時期は紅葉も素晴らしい
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西を見れば紅葉した山々も見える

あの山の向こうには鯖街道が通り、京都があるんだろうなと思いながら
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東側は丁度お日様が湖面に反射してキラキラしており、ずっとみていられる。手前には水鳥が波に揺られたり、潜って食事をしていそうだ
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そんな素敵プレイスで頂く僕の食事はカレー。シンプルな家庭のカレーという感じ。身体を動かした後に食べるカレーはどうしてこんなに美味しいのか。福神漬けもとても美味しい。程よい酸味で目が覚めるというか、ちょっぴり疲れた体がシャキッとする感じ
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それとフレンチプレスコーヒーと、洋梨のパイ

コーヒーをちびちび飲みながらキラキラの湖面を見ていたら、マスターが出てきた

こんな素敵カフェなので混むと思い、開店時間の11時に飛び込んでいる。甲斐あってかテラス席には僕しかいないが、もしやいつも空いているのかと淡い期待を込めてマスターに聞いてみると、想定通りこれから増えるとのことだった。

とはいえまだお客さんが来るまでは時間があるようだ。小道具のことや、マスターが選んでこの場所にお店を建てた話、湖北も昔に比べて雪が全然降らなくなった話などをした。

 

カフェを後に、琵琶湖を南下し始める

守山スタートだと湖北は折り返しで、疲れてもくるもんだから湖北〜湖西は虚無区間だなんて言われるが、今日はまだ1/4地点なので疲れは無く、淡々とペダルを回し進んでいく。疲れていなくても確かにあまり立ち寄るところもないので虚無かもしれない。

ビワイチ申請の為のチェックポイントに寄る以外はずっと走り続けた
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そうしてJR近江高島駅へ。

駅前の大きなガリバー像はなんか好き。

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駅前にローソンがあるので久々に補給。ガリバーくんの背を見ながら
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駅近の池に、『BIWAKO』や『ENAKYO』といった各所で見られるアルファベットのモニュメントがあるらしい

という訳で見に来た。分かりにくかったが『OTOMEGAIKE』と書かれたモニュメントを見つけた。ここは乙女が池
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ぱっと見は普通の池ではあるが、木の橋が掛かっていたり、静かなところで悪くはない
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向かいの民家には大根が干されているのが見えた

結構立派な大きさの大根だ

 

高島駅を出るとすぐ、白髭神社に着くが、例によってバイパスは大渋滞していた

先ほど話のあったように3連休だからか混雑っぷりはかつて無いほどで、自転車用ビワイチルートになっているバイパス下の狭い高架を抜け道にする車が続出していた

車やバイクは渋滞でえらいこっちゃなっていたが、白髭神社前の自転車専用道はいつのまにか拡大されており、連なる車列からそこそこ距離が取れるようになっておりありがたかった

 

細い路地を抜けて県道558に出ると、交通量が増える中狭い自転車走行帯を走ることになるが、先の渋滞を見てすり抜けはリスキーだと思ったので、行ったことないビワイチ低速コースを利用してみることにした

いつもの高速コースに比べ、団地を越えたり回り込んだりでかなり遠回りした感があったけど、渋滞横をすり抜けるような場面は無かったので結果的に良かった


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琵琶湖大橋まで来た

守山スタートなら最後の立ち寄りスポットで、奥に見えるピエリ守山を見てホッとしたり、夕焼けに染まる琵琶湖を眺めて達成感を味わうけれど、今日は長浜スタートにつき終わりでは無い
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サイコンをみると早くも120km走っているが、まだまだ終わりでは無い。ビワイチは北湖のみで140kmちょいだが、守山から長浜間は20kmではなく60kmある。余呉湖に寄ったことで30kmほどいつもより距離が伸びてしまったようだ。

とはいえ意外と疲労感は少ない。足はしっかり回る。軽いギアでくるくる回し続ける走法はちゃんと活きているようだ

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ピエリ守山に帰っていく他のロードバイク乗りを見送りながら、いつもならビワイチスタートの地となる、サイクリストの聖地碑へむかう

碑のある公園も大概綺麗。西陽に照らされた山々が美しい
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朝イチだとロードバイク乗りくらいしかいない公園だが、夕方は自転車に乗らない人たちであふれていた

先の湖畔の写真を撮るのも、碑の前で定例の写真を撮るのも、順番待ちで一苦労

 

碑のある公園から長浜方面に向かう湖畔道路も、日中は大概な渋滞区間

まだ日は落ちていないが、3連休だからか交通量が多い

大津あたりよりはマシだが、守山も近江八幡彦根も、車道に引かれた自転車通行帯は決して広くは無い。交通量が多い今日の状態では少々面倒だ、引き続き歩道に引かれたビワイチ低速コースを進んでいった
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軽いギアでくるくる回して進む分には25kmくらいしか出ないので、存外ガタガタの歩道も進めるなと思いつつ、走行距離にして120kmを越えた疲労感も溜まってくる

ローソン近江八幡島店で最後の長休憩

温かい豚まんとお茶でほっと一息

生クリームが食べたくて、クリーム入りの黒いドーナツを買ってみたが思ったよりも美味く無い

存外甘味を求めるほど体が疲労していないのかもしれなかった。

今年のエンデューロレースは軒並み体力が最後まで保たなかったが、今日のロングライドは体力マネジメントが信じられないほどよくできていた

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ビワイチ完走証をもらう為のチェックポイント巡りも、最後のノルマを達成した
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17時を過ぎ、流石に夜の帳が下りてくる

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オレンジに染まる地平線も、煌々と輝き出す灯火類の様子も嫌いじゃ無い
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いつものビワイチとは違う場所で見る夕陽も悪く無い
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彦根港で小休憩

日が落ちても釣り人やら、(ナイトクルーズでもやっているのか)観光バスや人で溢れていた

ママチャリに乗った金髪のちゃん姉が夕陽をバックにひたすら自撮りしていた。地元の人っぽくもないし、かといって旅している外人という感じでも無い。なんだったんだろう
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17時50分頃、スタート地点の長浜城へと帰還

7時半に出発しているから、約10時間の旅路だった

長浜城はライトアップしないらしい
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温かいミルクコーヒーで自分を労う
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リザルト

走行距離171km、平均速度24.2km/h、消費カロリー3240kcal

以前グラベルロードでソロしたときは平均速度22kmだったので、少し速く走れたみたい


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片した後は姉川温泉で汗を流し、牛乳を飲んで、あんま王で無重力マッサージ

おつかれラーメンがしたかったけれど、連休の魔力か行きたかったラーメン屋は混雑で諦め

結局岐阜に戻ってから閉店間際の丸亀製麺でぶっかけと残ってた海老天芋天を食べた

 

これで人生7周目のビワイチ完了

12月のエンデューロレースに向けて、一定のペースで走り切ることに焦点を置いて走り抜けた

レーニングにもなったし、余呉湖を始め、やはり写真を撮りながら2輪で走ることの楽しさを再認識した1日だった