前回はこちら
bluemily-forest.hatenadiary.jp
2026年3月8日(日)

6時半、目覚め
今日もいい朝を迎えた
高知県四万十市で迎える2日目の朝。滞在日としては3日目の始まり
たいていイベント事は1日で終わるので、3日目というのは帰路に着く日が基本だけれど今回はちがう
どっぷり自転車に乗るため
どっぷりと宿毛や四万十の辺りを楽しむため、土曜日も日曜日も走れるコースを選んだのだ
緑のゼッケンはその証
1日目に『足摺ロングコース』2日目に『四万十ロングコース』の両日参加をした人に配られるカラー
因みに1日だけの参加だと青だったりオレンジだったり赤だったりする
公式アナウンスはないけれど、チェックポイントでのチェック時に名簿を見た感じ20名ほどだった
昨日と同じ道を辿り会場へ
しかしなんだか今日は人数が少ないような?
昨日も思ったより少ないと思っていたが、そんな昨日よりも更に少なくなっている気がする
それでも会場にはアガるBGMがかかるし、本職っぽいお姉さんによる司会の元開会式が行われる
宿毛の市長さんは2日間に渡って朝早くから会場に訪れ、開会の挨拶してくれたようだ。すごく好印象
開催後、Facebookに開会式後の集合写真がアップロードされていたが、本当に人数が少なかったので気になる人は見てみて欲しい
遅刻してきた人や写真お断りの人もちらほらいたとはいえ、1日目で100人いくかどうか、2日目は50人いたかどうかだったと思う
あとで聞いた話では、イベント名が変わった事で周知が図られていなかったんじゃないかという話

今朝のスタート会場でのエイドはいきなりおにぎり。朝食をバッチリ取ってきた手前お断りしようかと思ったけど、やはり出されたら貰わねば無礼というもの
何よりおにぎりの具は『高知県産の真鯛と生姜』ときたら自然と食欲も増す。鯛好き
生姜の甘辛さと鯛の塩っぱさが絶妙にマッチして最高に美味い


おにぎりを食べながら会場の様子や自転車を眺める
高知県でもELVESのバイクが普及している…!

リアキャリアに巨大なカゴを乗っけたキャニオンのグラベルロードが目に止まった。
タイヤも間違いなく40c以上、下手すると50cくらいにも見えるし、今日の150kmを走るにはあまりにも重量級だ
だがカッコいい。ロードバイクの姿ながらカゴが似合っている。あんなでかいカゴがつけられたなら日常使いもバッチリできてしまうな。自分のグラベルにもキャリアとカゴなりバスケットなり付けてみたくなる
あまりにも個人的注目株だったので気にしていたのだが、結局持ち主と話す機会は得られず(一度だけエイドで見かけたが話しかけられず)、終了後会場を車で後にする際にゴールへ向かう所をすれ違ったのが最後だった

そんな自分も昨日に引き続きGIOSのグラベルロードで(タイヤは32cのスリックタイヤに下げて、なんちゃってロードバイクにしているけれど)

スタート時間が近づくも、参加者が少なすぎて並び始める人すら少ない
特に今回のようにゼッケン番号順のスタートではなく、早く並んだ順のスタートだと、先頭には速い人が集まるので余計と皆んな遠慮する
僕も速く走るつもりがないので遠慮していたのだが、ふと気づいた
制限時間付きのサイクリングイベントの場合、先頭スタートでも最終スタートでも終わりの時間は変わらない
となれば当然先頭でスタートした方が制限時間が長いのである。自分の走力では後半ずるずるとスピードが落ちていくだろうから早めにスタート切って、後ろに落ちていく時間を作っておいた方が気持ち的に楽なのでは、と
そんなわけで思い切って2番目のスタートグループに並んだ
後ろから3、40人ほどが5分おきに遅れてスタートしてくる訳なので、いきなり最後方でぼっち走にはならないはず
2日目の記事でも書いた通り、イベント初日にして調子のってハイスピードで走ったり、向かい風の中無理くりパワー出して走ったせいで結構脚に来ていた
昨日早く帰って早く風呂に入って早く飯食べて糖質補給しながら早く寝たものの、今朝やはり筋肉痛が始まった
最初から万全ではない
それでも清々しい田舎の朝、152.5kmの旅路はスタートが切られた
実際の走行時の様子を簡易的に纏めて動画にしたので興味があればこちらをご視聴ください↓


序盤はまず川に沿って堤防道路を直走る
朝早いとはいえ遮るもののない堤防道路はそこそこ風があり、集団走行したくなるものの、やはりスタート早々から千切れてぼっちだ
後ろにおじいちゃん2人がいるものの、2人も風除けが欲しくてついて来ているだけだろうから、自分は消耗しないマイペースで走るしかない
なんて事を考えながらずっと走っていてはつまらないので、まずは目の前に広がる広大な風景を楽しむことにする
やや肌寒い空気の中、遮るものもなければ、走り続けることを阻むものもない、ずっと続いて欲しいような道からスタートした


45分ほど走って最初の簡易エイドポイント
奥に見える川がかの『四万十川』だ
既に車で何度か渡っているものの、こうして自転車で乗り付けて生身でご対面すると、そのスケールに圧倒される

最初のエイドは『ぶしゅかんドリンク』と『筏(いかだ)羊羹』
全くもって昨日見た奴らである
確かにその可能性はあった。なにせ今いるここは四万十市で、昨日見た物産館の近くでもある。そもそも四万十エイドどっぷりライドと言っている手前、四万十の名産が出てくるのは当然。昨日見た物産館のものが出てくるのは当然だった
すっかり切り分けられて筏というより丸太の方がしっくりくるサイズ感になった羊羹をペロっと一口
やはり運動中に食べる羊羹は美味さが倍増だ

そこから50分、次の簡易エイドステーションである『道の駅ビオスおおがた』に到着
道中ピンクゼッケンをつけた先導ボランティアの方に追いつく
今日たまたま履いていた鈴鹿8時間エンデューロの参加賞である緑色のソックスを見て、遠くからの参加者だと気付いたようだった
岐阜からだと話して更に驚かれる。このボランティアの方曰く、今回は参加者がめちゃくちゃ少ないそうで、他に東京から来ている人は見かけたけど、殆ど遠くからの参加者はいないそう
また、四万十市のことを『中村』と仰っていて、最近まではそっちが一般的だったんだと窺い知れたり(2005年に合併して四万十市になったそう)、愛媛からボランティアでここまで来ているそうだったり、いろいろなことを話しているうちに道の駅に着いた。話しながら走っていると疲れなくて良い

こちらのエイドは『かりんとう饅頭』と『レモネード』
また有料になるが『カツオのたたきバーガー』の用意もあり、勿論購入
一昨日の夜もカツオ、昨晩もカツオ、今日もカツオ
高知の端まで来ているので、惜しまずカツオを食べていく
まんまカツオのたたきが入っているのだけれど、意外にもパンにも合う
最後にレモネードで流し込むのがたまらない

続いては『道の駅なぶら土佐佐賀』
例の高知なのに佐賀、再びである
ここには制限時間が設けられており、スタートから50km地点でもある。制限時間11時半に対して現在10時半。まぁまぁ余裕はあると思われ
まだまだ他の参加者さんたちも見かけることができる

ここでは『うどん』『カツオコロッケ』『チーズケーキ』が振る舞われた
道の駅を出ると海から離れ、四万十川の上流に向けてゆるく登っていく
道中の集落では地元の方たちが家の外に出て通過する参加者たちに『ガンバレ!』と声をかけていた。中には田んぼを挟んだ向こうの山裾にある家から叫びながら手を振って応援してくれる方もおり、温かい気持ちと、そこまでする!?という驚きが溢れた
趣味としての自転車はおそらくニッチもニッチだと思うが、少なからずこうして地元の方々が受け入れていくれる姿勢を感じると、ありがたいなぁという気持ちでいっぱいになる
受け入れてくれた人たちに何ができるかとか色々考える前に、まずは手を振ってくれた人たちに僕も心から笑顔で『ありがとうございます』と手を振りかえすことにした

山を登り、集落を通り抜けると立派な川に辿り着く。おそらくこれが四万十であろうと直観できる
温暖な西日本それも四国の南端といえど、まだ桜には早そう。きっと桜の時期は見事な景色が見られそうだ
とはいえ桜がなくたって、いい景色なのは間違いない
でもあえて言わせて欲しい、大体川はどこ行っても同じなんだと
海無し県民は川はいつも見ているから、海沿いをずっと走ってた方が楽しいのだ
地元岐阜にある木曽、長良、揖斐の木曽三川を初め、天竜川や熊野川、東北で見た芭蕉も思わず一句読んだ最上川
何やかんや色々な川を見て川沿いを走ってきて、雄大で気持ちよくていい場所なのはわかるが、海無し県民のさがかそう思わずにはいられない!


なんてことは言いつつ、左手に川を見ながら広い道路をずっと行くのは気持ちが良かった
先の道の駅を出ておよそ1時間半
次のエイドステーションである『道の駅四万十大正』へと到着
スタートから81.5km地点で、制限時間13時30分に対して現在12時20分と余裕を残す。距離としても折り返しを過ぎた

ここでは『うなぎおにぎり』『マントウ』『吸い物』とコーラをいただく

高知ってカツオも鯛も鰻もあって、好きな物ばかり特産だから困る。本当にいい所だなぁ
マントウは『饅頭』と書き、中国の方の蒸しパンの一つらしい。実際中華まん風の生地の味わいで、挟まっているあんことバターの相性は言わずもがな
それにしてもあんバターを各地で見かけるたびに、愛知のソウルフードと呼ばれている『あんバタートースト』の独自性が薄まって来てるようで若干の寂しさを感じる
一消費者としてはどこでもあんバターが食べられるようになって嬉しいのだけれど
次のエイドステーションまでは30km
それほどきついアップダウンはなく、引き続き四万十川に沿ってクルージングが続く
しかしながら脚は大分終わって来ていて、全然速く走れている感覚はない。ようは疲れちゃった


なので道中見かけたピンクの扉の前で写真を撮ったり


四国といえば沈下橋、ということで川に降りてみたりした
それにしてもあのピンク色のどこにでも行けそうなドア、今では日本全国どこにでもあるドアになったよな…と皮肉ったりする
逆に何者かの陰謀で、あるとき一斉に各地のピンクのドアが開いて『むこうがわ』から何かがやってくるんじゃないかとか、中学生みたいな妄想が出来ないでもない
そうそう、さっき川はどこも同じって言ったけれど、四万十川は他と違って沈下橋があるから実は一味違うのかもしれない

前回の休憩から再び1時間半ほど走り、エイドステーション『道の駅よって西土佐』に到着
ここでスタート地点から112.5kmであり、最後の関門時間15時15分が設定されている
現在時刻は14時ちょうど
まぁまぁ疲れてはいるものの、最後の関門は越えたのであとは無事完走するのみ

エイドは『三間米の塩おにぎり』と『西土佐いちごのミニケーキ』『お汁粉』
ケーキとおにぎり!?と思うなかれ
極限状態(?)の身体に必要なものは米と塩、そして即効性のエネルギーである甘いもの
つまり完璧な組み合わせ
特に僕は生クリームの乗ったケーキが食べられるだけで最高にハッピーなのだが、案外周りの人たちにはキツそうではあった。やはり歳をとると生クリームがしんどくなるんだろうか


再度1時間の走行。四万十川は右手に移り、進路も南へ。このどっぷりライドの終わりが近づく
最後の簡易エイドステーションは『かわらっこ』という施設
カヌーやキャンプ等のアウトドアアクティビティの拠点
最後のエイドは『いちご』と『おにぎり』
このおにぎりにはなんと『ぶしゅかん』という柑橘が混ぜられている
ようはみかんやオレンジの粒々が入ったおにぎりを想像してもらいたい
いやいやいや、と思うだろう。それはどうなの、美味しいのと
結論はうまい
それこそここまで100km以上走ってくると、固形物があまり食べたくなくなってくる
そんな中頑張っておにぎりを口元まで運ぶと、爽やかな柑橘の香りがスパイスにように食欲を持って来てくれるのだ
酢飯とかに近いのかも
ついでに言うと、ボランティアのお母さんたちがこんな遅い時間でも笑顔で『お疲れさま、ゆっくりしてってね』と言いながら手作り感溢れるボール状のおにぎりを渡してくれるので気分は部活の試合終わりの学生かもしれん
ここのボランティアの方たちに限らず、このイベントに携わってくださっている方々は皆さん温かい雰囲気、温かい声かけが自然に飛び出していて凄いなと思った

さて最後の10km程度
待ち受けるのは最後の激坂


ひーこら登っていた際に颯爽と抜いていった軽トラ、ちょっと先で停まったと思ったらスタッフさんだったようでカメラ待機
精一杯の虚勢で笑顔と踏ん張りを見せヒルクライム終了
どんな表情になっていたのか気になるが、公式HPなどで結局写真が公開されないので見られないんだろうか

スタートゴール会場のスポーツ公園入り口に辿り着く
上り坂で差をつけろ!
残されたパワーを出し切り、とりあえず何人か抜き去る。我ながら良い絞り出しだったと思う。多分そのおかげで膝を痛めたが
昨日もそうだったが運動公園では他のスポーツが、少年サッカーや野球が行われており、子供達やその家族達も沢山居た。そのうちの何人かはゴールに向かってしんどそうな顔をしている我々にも自然と応援してくれる人がいる。それのなんと心強いことか
16時ちょい前、スタッフさん達に迎えられながら無事にゴール



2日間で287.5km。
2日も連続で100kmを超える距離を走りきったのはこれが初めてだ
自分の限界に挑戦できたのは勿論、文字通り幡多・四万十エリアをどっぷりと走り切ることができた
受付で完走証をもらう際に見えた感じ、2日間走るどっぷりコースを選んだ参加者の中ではドベケツに近かったようだ。後半ほとんど同じ緑ゼッケン居なかったもんな
最後にコーヒーとロールケーキを貰い、イベント終了


帰る前に昨日に引き続いてご当地自販機でガチャガチャを回す
ひとつはお土産用で
昨日はジョン万次郎だったけど、今日は誰だろうか。長宗我部か小野さんがいいな


17時。
自転車を車に片付けて帰路に着こうと思ったが、ふと名残惜しくなって会場へ戻る
既にがらんとしていた。他の参加者は居らず、スタッフさんだけが残る
イベントの時間制限は17時半。最後尾の参加者の場所によるだろうが、あと30分はスタッフさんたちは居残りだ
終了1時間半前についた自分ですら後半組だった。ロードバイクでの参加が殆どだったとはいえ100km以上走るイベントなのでそこそこ以上に走れる人が大半なんだろう
ややあっさりすぎる会場の余韻に寂しさを感じつつも、今度こそゴールゲートをしっかり目に焼き付けて会場を後にした
例のリアキャリアにカゴをつけたキャニオンのグラベルロードとすれ違ったのはこの後のことであった。きっと彼もギリギリゴールできたんだと思う

ホテルに戻り、たい所だが先にスーパーへ立ち寄って買い出し
まずはバナナとプロテインミルクで簡易補給
そして大浴場へ直行
3日間通して大浴場はほぼ貸切状態だった。入って来ても1人。それもすぐに出ていってしまうのでのーんびりゆったりできた
脱衣所に用意されたウォーターサーバーはレモン水もあり、これがまた美味い
風呂に入る前と出る時と2回以上飲んでしまう

部屋に戻ったら、晩酌ともご褒美パーティとも言える
何故外食じゃないかと言われたら、スーパーの土佐巻きが美味かったのと、その方が安く沢山食べられるからだ
しかもカツオのたたきの良いところは『温かい』メニューではないところ
レストランで食べようが、スーパーで買ってこようが冷たいので、カツオさえ美味ければどちらでも構わないのだ!それってすごく良いことだよね!
メインディッシュ以外にも自由に地元産の料理が選べるのがスーパーの良い所
『ゆずサイダー』に『ゆずなます』
揚げたての『鯛の天ぷら』
初日は遠慮して4巻だった『土佐巻き』はもう遠慮は捨てて1人で8巻食べちゃう
さらに地元のお惣菜屋さんによる『だし巻き卵、大根、イカの煮物』とインスタントの豚汁を加えた、自分流高知満喫定食
このスタイルに最近ハマりつつある



夕食として結構食べた気はするが、意外とまだまだ入るもので、桜餅やモンブラン、レモンジュースなどもイけてしまった
カロリーオーバーだとは思うけれど、今は走り切れた満足感と、高知で過ごす特別な時間ということで多少のハメ外しは目を瞑って

因みにガチャガチャからは龍馬さんが出ました
やはり高知といったらこの人無しでは帰れんぜよ