2023年4月8日(土)
見出しの通り、名古屋モーターサイクルショー2023に行ってきた。
モーターサイクルショーに参加するのは2回目。2017年に大阪会場に行ったことがあり、6年ぶりの参加だ。
前回はバイク始めたばかりの頃で、バイクの新モデルがたくさん並んでいたり、沢山のバイク乗りが集まるいうことで純粋にお祭りを楽しむ為に大阪まで走った。
今回はそれから6年。バイク乗り出して7年も経って、流石に昔ほどの純粋なノリみたいなものは無くなっているのだけど、今後もバイク業界と関わっていきたい身として今企業が何をやっているのか気になって参加してみる事にした次第。我ながら考え方が社会人そのもので歳をとったな(笑)
さて、モーターサイクルショー、通称モタサイの名古屋会場はセントレア空港の向かい、『愛知国際展示場』になっている。セントレアにバイクで行くのは初めてだし、セントレアの向かいにそんな建物が出来ていたのは知らなかった。
空港に渡る風の強い橋を渡り会場に近づくと、早速バイクが乗用車に突っ込まれていた…
乗り手は大丈夫そうだったがバイクは重傷に見えた。明日は我が身…。どうしても沢山の人があつまるイベント事では事故に巻き込まれる可能性が上がるだろうし気をつけないと…
名古屋会場のバイク駐車スペースは、6年前の大阪会場より遥かにキャパがあるように見えた。開場1時間前に着いたのでまだまだスペース余裕がある。そしてしっかり舗装されているのは有難い。前回は砂利だったので結構怖かった記憶がある。
モタサイのバイク駐車場は結構ドラマが生まれる場所で、バイクだけが視界を埋め尽くすように整列する様は本当に見事。特定車種ミーティングや、メーカーのミーティングで、同じモデルがずらりと並ぶのも見事だが、物量はモタサイの駐車場に及ばない。こんなにもバイク乗り居るのかよ!ってくらい圧巻される。正直それを見る為にバイクでモタサイに参加するまである。
ただしリスクもあって、数年前のモタサイでは1人のライダーがうっかりバイクを倒してそのまま隣のバイク隣のバイクへとドミノ倒しをしてしまって大惨事になっていたと聞くし、今回も風が強くて何台か倒れたらしい。僕も初参加の大阪会場の駐車場では、見終わって戻ってきたら自分のバイクにパンフレットなど入った手提げ袋が立てかけてあって(多分誰かがゴミを置いていった)ちょっとショックを受けた事をよく覚えている。
セントレア空港は海上みたいなものなので、遮るもののない青空の下ずらりと並んだバイクの列がとても映える
帰る頃にはどれだけの数になっているかなぁと楽しみにして、会場へ向かった
案内に従って国際展示場の外周を歩く。続々と駐車場に車が入ってくるのが見えるが、歩いている人はそれほど多くない。思ったよりも空いてるかな?とこのときは思った
建物入り口の様子
記念撮影ができる板が出ていた。こういう所に行列が出来ていそうなものだけど、やっぱりお客さん少ないんだろうか。
建物に入ると長いエントランス。両サイドには会議室がいくつも並んでいるようだ。
寒ければバイク乗る格好のまま歩こうかと思っていたが、ここまででそこそこ暖かくなったのでインナープロテクターだけ脱いだ。
突き当たりでは当日券の販売がされていた。
僕は昨日行こうと思い立ったので当然前売り券は持っていない。やっぱり人がそんなに並んでいない売り場に並んで、手早く2000円を渡して当日券をゲットした。
更に案内に従って進むと、なるほど、人が少なかったように見えてもうそこそこ開場待ちの列ができていたらしい。
とはいえ行列はまだ天井の広いエリアの壁に沿ってまだ1列にしかなっていない。早めに待機列に入れたのだろう。
大阪のモタサイでは開場後に現地に着いて、並ぶ事なく入場できたので待機列に並ぶというのは新鮮だ。
というかこのようなイベントの待機列に1人で並ぶのは初めてだった。ライブとか、スポーツ観戦とかそういうのにいく人たちはこういう感じなんだろうか。周りは複数人並んでるから結構アウェー感あったけど…
ノリで1人で来た癖に急に寂しくなってぼやいたのはさておき、午前9時、モーターサイクルショー名古屋2日目が始まった!
さてどこから回ろうか
取り敢えず国産メーカー4つ回ってみるか。
まずは入り口から1番近かったSUZUKI
SUZUKI乗りとは普段あまり縁がないのだが、VストロームSEとか、航続距離がやばいジクサーとか結構気になるバイクはあるメーカー
と、思ったけど開場直後なのにすごい人でもう近づけないんですけど
よし、後にしよう
隣のハーレーコーナーはまだ空いている。海外メーカーブースは穴場かもしれない。
メーテレのコーナー。好きなお洒落空間が広がっているし、ウルフィのぬいぐるみが可愛い。
毎朝見てるドデスカのアナウンサーさんが来るみたいなんだけど、明日かぁ
ダーフリことご存じダートフリークのブース
会場限定のセールをやるとのことで、好みのゴーグルがあれば買おうかと思ったらウェアしか置いてなかった!w
BMWコーナー。後で来た時、ステージ上に美男美女が上がって手を振っていて盛り上がっていた。アンバサダーかなにかだったかな。
多少混んでいても寄ろうと思っていたHONDAブース。一応HONDAユーザーだからね!
がしかしSUZUKIを超える勢いで大行列。どうなってるんだ…
圧倒的人気を勝ち取るHONDA。バイクのメリーゴーランドが回っていた(笑)
確かに今ってもはやバイクといったらハンターカブとレブルみたいな印象あるもの。同じ125ccモデルのCB125Rのことも忘れないであげてください。
ロイヤルエンフィールド
某モトブロガーさんがヒマラヤツーリングで乗っていたのを見て知って、当時はまだ国内で乗るにはかなりハードルが高かった記憶(取り扱いが殆どない)
それがここ数年で随分と見かけるようになった。後述のトライアンフのバイクと合わせて、渋くて落ち着いた大人になった時に乗りたいバイク
やっとKAWASAKIブース。ここも既に行列。国内メーカーの集客率すごいな
KAWASAKIなら入れるかなって思ってたけど(失礼)全然だめだった
お隣はベネリ。
Bから始まって、まるでチェレステカラーのような配色でロードバイクメーカーのビアンキを思い出す
普段はあまり聞かないし見かけないけど、バイク雑誌ではちょくちょく紹介されていたメーカー。
dukeもどき。
これ以外にもどこかで見たようなバイクを集めたようなモデルが多い。
でもある意味他メーカーの良いポイントだけを集めて組んであるから、ある意味完璧な見た目のバイク。バイクは趣味だからお洒落な外見のバイクがズラリとラインナップで並んでいたら、普通の人は満足してそこから選びそうなものだと思う。
そしてYAMAHAブース。ここももう当然のように混んでた。
YZF125RとかXSR125とか、初公開のやつは最奥で外から見えないようになってるのが憎いっ!
ざっと見てきたけど思ったよりも電動バイクが置いてなかった。
国内メーカーよりも海外メーカーがどんな電動バイクで市場に入ってきているかとか、熱意みたいなのを感じられたらと思ったんだけど、会場内は変わらず内燃機関のバイクしか置いていない
一旦外に出るとバイク置き場が見えてくる
大分増えているようだが、スペースに対してはまだまだ余裕があるように見えた。むしろスペース広すぎなのでは…
戻ってドゥカティ
赤は好きだ。HONDAの赤が好きなんだけど、ドゥカティの赤はまた少し違うよね
気になっているバイクはやはりハイパーモタード
トライアンフブース
トライアンフも僕がバイク始めた時に比べると大分広まった感ある。KTMより数見ないんじゃないかというくらいだったのが、今結構見かける。
でもわかる。スポーティさを残しつつも大人びたデザインが、取り敢えずSSで遊び倒して落ち着いた頃に凄く刺さりやすいのだ!
痛車コーナー
アイマスしかわからなかった。でも良いよね痛車。見る分には健康に良いというか
さて時刻は11時頃、人が殺到する前にキッチンカーを見て回ろう。
公式サイトでもキッチンカーグルメを大きく宣伝していたので楽しみにしていた!
早めに向かったのでガラガラだったけど、午後になったら予想通り凄い人で盛り上がっていた。
やはりというか奥に行くほど人がまばらになっていくので、出店側も場所取り大変なんだろうなと思った。
僕はあらかじめ公式サイトを見て、二つあるハンバーガーのキッチンカーの何方かを現物見て決めようと思っていたので、特に迷わずバーガーキッチンカーへ。
ジャージーバーガーといういかにも肉っぽい名前の方のバーガーを選択!缶コーラ150円で買えるのも決め手となった。
うまし!
後はコーヒーにこだわってそうなカフェのキッチンカーでアイスコーヒーとフランクフルトを購入。
これもまたうまし!
お腹を満たした後はステージへ。
丁度国内4メーカーの開発担当の偉い人たちが集まってトークをしているところだった。
趣旨としては高校生に向けたモノづくりセミナーのようで、ちょっと可哀想なことに制服を着た生徒たちが土曜日なのにパイプ椅子に座らされていた。
たまたま僕はステージ前を通りすがっただけだったが、丁度司会進行さんが『それではここで各メーカーさん事にバイクの開発までの工程等を教えていただければと…』みたいな声が聞こえてきて、むむっと足を止めてしまった。僕もモノづくり業界で働いているがバイク業界ではないので、どうなっているのかお隣が気になってしまった。
そこからは最後まで立ち見し続けてしまった。
たとえば最近出たHONDAのCL500とかだと、『自分らしさ』『どこでもいける』みたいなイメージ、キャッチコピーみたいなものを出して、モデルコンセプトを決める。そこから3Dモデルでパーツ組んだり、エンジンを決めたりして、現物を組み立ててバイクを作り上げるんだとか。一例としてHONDAさんがパワーポイントで資料と共に説明してくれたけど、他メーカーも概ね同じなんだとか。
その後は各メーカーで新しい技術のバイクを作るのに苦労した点のプレゼンコーナーが始まる。
HONDAのDCTが、自分たちとしては最高の技術として売り出したけど、当時はまだユーザーのクラッチ操作に対する思い入れが強く直ぐには受け入れら得ず、最近になってようやく売れ始めたこと。YAMAHAは前走車を自動で追いかける技術、KAWASAKIは規制の中でマフラーからどれだけ『良い音』を出せるか苦労した話、SUZUKIはとにかく燃費を良くする為に頑張った話。
正直成り行きで入っただけの現職の技術セミナーを聞くより遥かに面白かった。やっぱりバイク業界行こっかなぁなんて…
さて思いの外楽しめたセミナーが終わると、今度は野外ステージでトライアルデモが始まる。
トライアルって、シートのない独特なビジュアルのバイクで飛んだり跳ねたり回ったりするくらいの知識しかなくて、実際に見たことはなかった
いざデモがスタートすると、司会の人が出てきて面白トークでバイクが走る前から客席を沸かせていく。やっぱり選手も人間なので、お客さんが元気よく声出してくれたり拍手してくれた方が嬉しいし色々やってくれるらしい。プロの技をほほうとじっくり見るものかと思ったら、選手と観客みんなでステージをつくるものらしい!なるほど、ライブとか行った事ないけどこういう感じなんだろうか!?
間近で見るトライアルはすごく楽しそうだった!
バイクって不自由な乗り物に見えて実際なんでもできちゃうよな、そういうところが好きだ
競技向けのバイクってしなやかで、当たり前のように絶壁上っちゃうし段差を登っていくし、なんか自分にも出来そうなように見えちゃう
勿論目に前にいるのはプロ達だからそう見えるだけで、実際僕はMTBでもバイクでもウィリーすらできないのでやはりプロの技なのだが
そういえば中の展示では電動バイクは無かったのだが、このデモでは電動トライアル車が一台だけいて、ほぼ無音で急加速急停止急旋回してて面白かった
ブオンともバオンともいわずに飛んでいく電動トラ車は最早ラジコンのような動きだった
生で見たトライアル、本当に楽しかった。
オフロードで頑張って壁登っていく姿を見るのも楽しいけど、それとはまた別の壁登りの凄さを感じた!
ステージが終わって館内展示に戻ると、もうどこのブースも凄い人だかりになっていた。早めにきて正解だった。昼からは人をかき分けないと見たいバイクのところへ行けないくらいだ。
キッチンカー、セミナー、トライアルデモとイベントもこなしたので帰路に着くことにする。
バイク駐車場は思いの外穏やかだった。
広大な駐車スペースの7割くらいはバイク列が伸びていたが、もう半分くらいの人が帰ったのか、列には空きが目立つ。
てくてくと自分のバイクの元に戻りながら、同じく690SMCRを見かけたり、珍しい690スーパーモトRっぽいのを見かけたりする。
帰るとき、きた時よりも随分と風が強くなったなと感じたが、後で聞くと実際風でバイクが倒れるほどの強さだったらしい。念の為ギア入れていて正解だった。