雪があまり降らない所に住んでいるからか、雪景色には特別魅力を感じてしまうのかもしれない
2021年12月18日(土)
今日はスマートフォンのアプリ、ピクミンブルームの『コミュニティデイ』と呼ばれるイベントの日である。
内容は1万歩歩きましょうという単純なもの。
1万歩というのは特別意識したことがないのでイマイチピンとこなかったが、先日の下呂ツーリングでスタンプラリーをやった時には1万歩行かなかったので、『歩こうと思って歩かなければ達成できない歩数』というのは分かった。
ならばどうするか…
そうだ、高山行こう
今日は電車に乗る。
『高山線』というまさに目的地まで一本の素敵な路線があるのでそれを利用する(高山への路線はそれしか無いけど)。
バイクはニュースで言っていた通り寒気の影響で高山は積雪しているだろうから無しだ。
車で行くことも考えたが、電車で行きたい理由の方が多かったのでそちらにした。
冬という季節はやはりバイク乗りには辛いものだ。だからなのか、ツイッターでフォローしている人達も最近はバイクではなくて電車であちこち行っている印象があって、見ていると真似したくなってくるのだ。
それと最近ハマっているロードバイクで、ゆくゆくは輪行を使いこなしながらあちこちに行きたいので、電車に慣れる、人の流れ、設備などの下見がしたいというのもあった。
この電車はバイクや車で高山に行く道路と並走しているので、普段走っているルートを俯瞰しながら進む。これって結構楽しい。
最初は緑だった景色が段々と白くなっていく。高山=雪国が近い。
あと数駅で高山だというところまで来ると、もはや銀世界と言ってもいいくらいの雪の量になってしまった。非日常のはじまりだ!
2時間近くかけて到着した高山は曇天で雪がちらちらと舞っていた。
一面の雪景色の中にある電車ってなんだかいいなと思いながら写真を取る。
思ったよりも多く積雪していたけど、思った通りの雪国らしい高山の景色が広がっていてワクワクした。
ロードバイクで旅をしている人達も高山に訪れている事が多くて、この駅前で写真を撮っている人が多い。
自分もゆくゆくはやりたいと思うが、この雪の量では流石に季節が変わってからでないとドロドロになってしまうな。
ピクミンブルームのアプリを起動して散歩を開始する。どれだけ歩けば1万歩になるか見当がつかないが、古い町並みの外周を回るか、飛騨古川まで往復すれば達成できそうだと考えた。
それにしても、
家の周りは一切雪なんてなく、遠くの高い山が雪化粧をしているのを見るくらいだったのがこの雪の量である。
土地による気候の違いというのは本当に面白い。高山と岐阜は同じ岐阜県内だし、そもそも距離も100kmくらいしか離れていないのだ。
散歩楽しい。雪が積もったあらゆる物をつい写真に撮ってしまう。
自分の中での初雪だから舞い上がってしまうね。
駅の近くに『恵那川上屋』の高山店を見つけた。これは初めて見かけた。栗きんとんを始めとして栗のお菓子が美味しいお店で、ケーキもあるので誕生石はいつも川上屋のモンブランを買っている。
いつの間に高山にも進出していたのか…。
しかも限定スイーツもあるだと…。
3種類のクリームの食べ比べができる『高山モンブラン』
食べ歩きができる『テイクアウト高山モンブラン』
ズルいなこれは、こんなの食べに来たくなってしまう…
これも初めてみかけたお洒落なカフェ
雪化粧すると何処もお洒落に見えるのかもしれない
脇道に逸れると派手なカブが現れた
すごいカラーだ…これも全然今まで気づかなかったぞ…
氷菓が好きな人にはこれ
自分は未だに書籍もアニメも見たことはない
その飛び出しえるちゃんの近くにある比較的新しい行神橋。
まだ新雪だからか雪がふわふわで、滑らずに渡れる。
橋の上から。
左手が宮川朝市の行われる場所。さらに進めば古い町並みがあり、観光客の人気スポット。
今日はそっちは避けて、外れの方を目指す。
観光客狙いの、ではなくて地元の人が利用するようないいお店が見つからないかなと。
雪化粧した水路もいい感じだ。
これはなんのお店だろう。
ダーツの絵か貼られた窓もあるけどダーツバー?グローバルな何かだろうか…?
宮川沿いに立つ大鳥居を曲がると、道が一直線に続いていた。
立派な八幡宮だ!
大鳥居はいつも見ていたけど、その先はこんな風になっていたんだ。
雪化粧をした境内。
鳥居の色と雪のコントラストがいい感じ。
奥行き感が凄くて吸い込まれそうだった。
引き返して再び橋を渡ると、空が明るくなって来ていた。冬の青空って本当に綺麗だ。
橋の手すりに積もった雪につい手を出してしまう。ふわっふわだった。全然手がつけられなかったけど、この寒さだから出歩いている人が少ないんだろうか。自分がもっと子供だったら、楽しくて手すりの雪全部落としちゃうね!
多分普段だったらなんと思わない十字路も、雪のおかげで道が浮かび上がっているようで面白い。
古い町並みから離れると普通の住宅街だが、ときたまバーがあったりする。
お酒飲まないから飲み屋にもバーにも縁がないが、こんな所にあっても利用する人が居るんだろうね。
最初ステージでもあるのかと思ったら、スケボーとかトライアルやる場所っぽかった。
『雪捨て場』なんてものがあるらしい。
なるほど確かに除雪で道の脇に寄せても限度が出てきそうだもんな…。
ピンとくるようなお店には出会えず、お昼もとうに過ぎていたので今日はコンビニ休憩。
雪の中食べる肉まんうんまい。
ダイニングTi-Ki
フォロワーさんにも『チキ』って人いたな、と(chikiだけど)
『海鮮館』という名前に反して海鮮専門店ではないという。台湾料理店でラーメンとかも普通に出てくるらしい。
高山外れのごはん屋をGoogle Mapで検索かけるとよくこのお店がヒットするので覚えていたが、現物を見たのは初めてだった。
それにしても歩道はザクザクとした雪道になっていて楽しい。1万歩歩くからクッション性、雪があるだろうから防水性を考えて登山靴で来たけど大正解。
こんな感じ。
高そうな宿がある。
透明な名札だ…!
『別邸』という呼び方がもう高そう。
駅や町並みから結構距離があるけど凄そうな旅館だった。道向かいにおそらく温泉沸かしているだろう設備がゴーゴー言っていた。
歩数の方は思ったよりも稼げていて、飛騨古川(高山駅の3つ先の駅)までは歩かなくても大丈夫そうだった。帰りの電車まで時間もいい感じなので引き返すことにした。
普通の住宅街でなにもないと思ったら唐突に民宿があった。
民宿。アクティブに出かけている人はアットホームな雰囲気や、宿主さんとのコミュニケーションを楽しむ人が多いイメージ。
自分はそういうの苦手なので利用したことが無い。
小さい頃年1で祖父母と長野に泊まりに行っていた時は民宿だった。あのときは祖父母がいたから特に何も思わなかったけど、今一人で民宿を利用したとしたら、どうなるんだろうな…、宿の人と上手く会話できるんだろうか。
『おいしいコーヒー豆の買える店』
なるほど…?
なんだか雪がふにゃっとしている!
手すりに積もった雪が風で落ちてこんな形になっているんだろうか。
こんもり
日が傾いてオレンジ色に、空は青く、真っ白な地面、綺麗だな。
高山駅近くまで戻ってくると温度表示計があった。昼間なのに氷点下だったのか。
写真を撮ったあとすぐに-2度に変わった。
結局高山グルメも、新しく開拓できたカフェも飯屋も無く、最後までデイリーヤマザキにお世話になった。
主目的であったピクミンブルームの1万歩は軽く達成。10匹近くピクミンを引っこ抜いた気がする。
歩いただけになってしまったが、それでも楽しかった。
最近は寒いし起きるのが遅くてあまりアクティブになれていないから簡単なことでもやっていかなくては…。
何にせよ高山いいぞ!というのが再確認できたので、また来よう。